昨日のノーベル賞の発表、これで多くの人の命が救われる事でしょう。がん治療には外科手術、放射線療法、化学療法があり、今回のノーベル賞によってがんの免疫療法が加わることになりました。今まで高額な薬価が課題とされていましたがこの受賞で政府による薬価改定のしくみの見直しにつながり今年11月から当初の3分の1以下の価格になるとのこと。
今回本庶佑(ほんじょたすく)教授が研究された内容や仕組みについて新聞など色々見ましたが、しんぶん赤旗電子版のものが自分には一番分かりやすかったので今日は赤旗の記事を紹介します。
読売新聞より
がん免疫療法に光明
今年のノーベル医学・生理学賞は、免疫細胞を制御する仕組みを発見し、がんの免疫療法への応用研究を行った本庶佑・京都大学特別教授らに授与されることが決まりました。
免疫は、生体内に侵入したウイルスや細菌などの異物を排除するしくみ。その役割を担う白血球などは異物の侵入を検知するとさまざまな化学物質を分泌するなどして異物を攻撃し、破壊します。ところが、がん細胞は異物であるにもかかわらず、免疫の攻撃を受けず生き延びます。
本庶さんたちは、細胞があらかじめプログラムされた方法で死ぬ「アポトーシス」という現象にかかわる免疫細胞の研究を進めていました。その中で、免疫細胞がもつ「PD―1」というタンパク質を発見しました。働きを調べた結果、免疫細胞が異物を攻撃するのを抑える“ブレーキ”であることがわかりました。がん細胞は、PD―1を活性化し、免疫細胞の攻撃を逃れていたのです。
免疫細胞をがん治療に応用する試みは以前からありました。免疫細胞の攻撃力を強めようとするもので、いわば免疫細胞の“アクセル”の研究でしたが、成果をあげることはできていませんでした。いくらアクセルを踏んでも、ブレーキが働いて帳消しにしてしまうからです。
免疫細胞にブレーキがあるのは、暴走して正常な細胞を攻撃しないようにするためですが、本庶さんはこの仕組みを逆手にとって、がん細胞が免疫細胞のブレーキを活性化できないようにすれば、がんを治療できると考え、研究を進めました。
米国のベンチャー企業や日本の製薬会社との共同研究で、がん細胞がもつ、免疫細胞のPD―1と結びついてブレーキを利かせるPD―L1などのタンパク質を発見。さらに、その結びつきを阻害する「オプジーボ」が開発され、2014年7月、製造販売承認を得ました。皮膚がんや肺がん、腎臓がんの治療に使われています。
オプジーボをめぐっては薬価が非常に高いことが問題となり、日本共産党の小池晃参院議員が2016年10月の予算委員会で追及。翌年2月に半額に切り下げられた経緯があります。(間宮利夫)

本庶佑(ほんじょたすく)
生年月日:1942年1月27日 (76歳)
出身地:京都市
受賞歴:ロベルト・コッホ賞
本庶 佑は、日本の医師、医学者。勲等は文化勲章。学位は医学博士。京都大学名誉教授・高等研究院特別教授、公益財団法人先端医療振興財団理事長、ふじのくに地域医療支援センター理事長、静岡県公立大学法人顧問、日本学士院会員、文化功労者。
今回本庶佑(ほんじょたすく)教授が研究された内容や仕組みについて新聞など色々見ましたが、しんぶん赤旗電子版のものが自分には一番分かりやすかったので今日は赤旗の記事を紹介します。
がん免疫療法に光明
今年のノーベル医学・生理学賞は、免疫細胞を制御する仕組みを発見し、がんの免疫療法への応用研究を行った本庶佑・京都大学特別教授らに授与されることが決まりました。
免疫は、生体内に侵入したウイルスや細菌などの異物を排除するしくみ。その役割を担う白血球などは異物の侵入を検知するとさまざまな化学物質を分泌するなどして異物を攻撃し、破壊します。ところが、がん細胞は異物であるにもかかわらず、免疫の攻撃を受けず生き延びます。
本庶さんたちは、細胞があらかじめプログラムされた方法で死ぬ「アポトーシス」という現象にかかわる免疫細胞の研究を進めていました。その中で、免疫細胞がもつ「PD―1」というタンパク質を発見しました。働きを調べた結果、免疫細胞が異物を攻撃するのを抑える“ブレーキ”であることがわかりました。がん細胞は、PD―1を活性化し、免疫細胞の攻撃を逃れていたのです。
免疫細胞をがん治療に応用する試みは以前からありました。免疫細胞の攻撃力を強めようとするもので、いわば免疫細胞の“アクセル”の研究でしたが、成果をあげることはできていませんでした。いくらアクセルを踏んでも、ブレーキが働いて帳消しにしてしまうからです。
免疫細胞にブレーキがあるのは、暴走して正常な細胞を攻撃しないようにするためですが、本庶さんはこの仕組みを逆手にとって、がん細胞が免疫細胞のブレーキを活性化できないようにすれば、がんを治療できると考え、研究を進めました。
米国のベンチャー企業や日本の製薬会社との共同研究で、がん細胞がもつ、免疫細胞のPD―1と結びついてブレーキを利かせるPD―L1などのタンパク質を発見。さらに、その結びつきを阻害する「オプジーボ」が開発され、2014年7月、製造販売承認を得ました。皮膚がんや肺がん、腎臓がんの治療に使われています。
オプジーボをめぐっては薬価が非常に高いことが問題となり、日本共産党の小池晃参院議員が2016年10月の予算委員会で追及。翌年2月に半額に切り下げられた経緯があります。(間宮利夫)

本庶佑(ほんじょたすく)
生年月日:1942年1月27日 (76歳)
出身地:京都市
受賞歴:ロベルト・コッホ賞
本庶 佑は、日本の医師、医学者。勲等は文化勲章。学位は医学博士。京都大学名誉教授・高等研究院特別教授、公益財団法人先端医療振興財団理事長、ふじのくに地域医療支援センター理事長、静岡県公立大学法人顧問、日本学士院会員、文化功労者。