日本語って難しいなあとつくづく思い知らされる記事です。
考えて次の記事を読むと頭の中がこんがらかってしまいますがサラッと読み通すとなんでもない事柄です。
日本語を自由に使いこなしている私たちには理解していなくとも理解している様な振りが出来るのもおかしなことですね。


なぜなに日本語 381 読売新聞 12月27日 くらし教育面
奥にないけど奥の手
うまくいかないなあ、そろそろ奥の手を出すか---------めったには使わない。
とっておきの手段を「奥の手」と表します。
といっても、奥の方にもう一本、手が隠れているわけではありません。
もともとは左手のことを言いました。
吾妹子(わぎもこ)は釧(くしろ)にあらなむ左手のわが奥の手に纏(ま)きて去(い)なましを 万葉集に載っている歌で、「奥の手」は「大切な手」の意味で使われています。
「わぎもこ」は、奥さんや恋人を呼ぶ言い方で「くしろ」は腕輪です。
あなたが腕輪だったら、私の大切な左手に巻き付けて行くのになあ、と言った意味でしょうか。
古代日本では、右よりも左を尊んで、左手を神聖な手、大事な手として、「奥の手」と呼んだようです。
太陽の女神・アマテラスオオミカミはイザナギノミコトの左目から生まれていますし、左大臣は右大臣よりも位が上でした。
こんなところにも、右より左を上とする気持ちが表れています。
一方で、「右に出る者はいない」「あの人は社長の右腕だ」など右を上に見る考え方もあります。
低い地位に落とされる「左遷」、事業などがうまくいかなくなる「左前」などは、左がよくない意味で用いられている言葉です。
(関根健一)
考えて次の記事を読むと頭の中がこんがらかってしまいますがサラッと読み通すとなんでもない事柄です。
日本語を自由に使いこなしている私たちには理解していなくとも理解している様な振りが出来るのもおかしなことですね。


なぜなに日本語 381 読売新聞 12月27日 くらし教育面
奥にないけど奥の手
うまくいかないなあ、そろそろ奥の手を出すか---------めったには使わない。
とっておきの手段を「奥の手」と表します。
といっても、奥の方にもう一本、手が隠れているわけではありません。
もともとは左手のことを言いました。
吾妹子(わぎもこ)は釧(くしろ)にあらなむ左手のわが奥の手に纏(ま)きて去(い)なましを 万葉集に載っている歌で、「奥の手」は「大切な手」の意味で使われています。
「わぎもこ」は、奥さんや恋人を呼ぶ言い方で「くしろ」は腕輪です。
あなたが腕輪だったら、私の大切な左手に巻き付けて行くのになあ、と言った意味でしょうか。
古代日本では、右よりも左を尊んで、左手を神聖な手、大事な手として、「奥の手」と呼んだようです。
太陽の女神・アマテラスオオミカミはイザナギノミコトの左目から生まれていますし、左大臣は右大臣よりも位が上でした。
こんなところにも、右より左を上とする気持ちが表れています。
一方で、「右に出る者はいない」「あの人は社長の右腕だ」など右を上に見る考え方もあります。
低い地位に落とされる「左遷」、事業などがうまくいかなくなる「左前」などは、左がよくない意味で用いられている言葉です。
(関根健一)