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Posted by おてもやん at
イギリスの作家ジョウゼフ・コンラッド(1924年没)は、父がロシア支配下のポーランドで独立運動に携わり、一家で極地に流刑にされた経験を持つ◆時節柄、作品を読み直したくなって古い文庫本を開くと、次の一節に接した。<私たちは憤って、あるいは情熱的に圧政や残虐について…語る。しかし言葉を超えた本当のことは何も知らない>(井上義夫編訳『コンラッド短篇集』ちくま文庫)◆圧政や残虐に憤るべきことだろう。きのうの朝刊にウクライナ東部の街から双子の2歳女児を連れて、西部に逃れた父親の証言が載っていた◆ドミトリ・モスルさんが砲弾の音を聞いて避難所から外に出ると、たき火で夕食を作っていた妻エレナさんが頭に傷を負って倒れていた。「エレナ、こっちを見てくれ!」。目を見開き、ただ一点を見つめる妻に呼びかけた。双子はまだ母の死を知らない。「ママはどこに行ったの?」。一度そう尋ねられたが、「買い物に行っている」と答えたという◆これでも、犠牲になる市民の「本当のこと」の一端でしかないのだろう。胸が痛くなる。来る日も来る日も悲劇が続く。
読売新聞編集手帳 2022/06/16


この人1人の思い込みの為に今世界はめちゃくちゃに成っています。
ウクライナの市民が毎日悲惨な殺され方をしているのを黙って許していていいのでしょうか?
それも武器を持たない何の罪もない女性や子供そして老人です。
決して許される行為ではありません。
戦争犯罪という声まで上がっているウクライナでの無抵抗の市民が次々と殺されている事態。
国際法はそれを許さないと定めてきました。

そんな「戦争犯罪」は、大きく4つに分類されます。
▽いわゆるジェノサイドと呼ばれる「集団殺害犯罪」
▽「人道に対する犯罪」
▽国際法でいう「戦争犯罪」
▽そして「侵略犯罪」です。
国際社会が国際法に違反した個人の犯罪の責任を追及するという国際裁判の起源は、第2次世界大戦後のナチスドイツの幹部を裁いたニュルンベルク裁判と、日本のA級戦犯が裁かれた極東国際軍事裁判、いわゆる「東京裁判」にあります。

その後の東西冷戦期は、国際社会が普遍的な立場から犯罪者を裁く国際裁判の動きは停滞します。
冷戦終結後、各地で民族紛争が相次ぎ、さまざまな残虐行為が明らかになりました。国際社会ではこうした状況を許してはならないという機運が、再び高まります。

そして国連の安全保障理事会によって、
▽旧ユーゴスラビア紛争をめぐる臨時の国際法廷=ICTYと
▽ルワンダの虐殺をめぐるICTR=ルワンダ国際刑事裁判所
が設置されました。

ルワンダの虐殺についてICTRは、ジェノサイド=集団殺害犯罪や、人道に対する犯罪などにあたるとして、90人以上が起訴され、その大半が罪に問われました。

その後、2002年に発足したのが、ICC=国際刑事裁判所です。
条約に基づいた常設の裁判所で、捜査部門と裁判部門に分かれ、現在100を超える国と地域が参加しています。
今回のウクライナで行われた疑いのある戦争犯罪や人道に対する罪についても、ICCのカーン主任検察官が現地入りし、本格的な捜査に乗り出しています。

一方で実際には、条約に参加していないロシアの関係者を裁くことは容易ではなく、ICCの限界を指摘する声も後を絶ちません。

2019年までの9年にわたってICCの裁判官を務めた中央大学法学部の尾崎久仁子特任教授は、ウクライナでの戦争犯罪の責任を追及することはICCにとって試金石になると指摘します。
いま大切なのは、1人も死なせないこと
ルワンダで虐殺を生き延びたマリールイズさん。
国際裁判で虐殺が裁かれたことについては、評価しているといいます。
マリールイズさん
「罪を犯したのであれば、償うのは当然のことです。説明責任もあります。その意味で、国際法廷で裁かれたことは、大事なことだったと思います」

一方で、「戦争犯罪」ということば、そして、プーチン大統領やロシアに責任を取らせることばかりに関心が集まり、肝心の停戦が実現しない現状に強い懸念を覚えています。
「今はまず戦争を止め、苦しんでいる人たちを1人でも助けてほしいのです」
「何のために、国際社会があるのでしょうか?殺された姿を見て、あとで裁きますと言うのではなく、宿った命を粗末にしないこと。いま1人も死なせないこと。無差別な殺害を止めることが先です。国際社会には、子どもに安心して眠れる夜をください、とお願いしたい」
裁けば終わり?ルワンダが歩んだ道のり
さらに「戦争犯罪」は裁くだけでその傷を癒やすことはできないと、マリールイズさんは考えています。

凄惨な虐殺が行われたルワンダは、長期にわたって国の建て直しを模索してきました。ルワンダ国際刑事裁判所とは別に地域ごとの草の根の裁判所「ガチャチャ裁判」を設置。
多数の犯罪者を裁くと同時に、刑期を終えた受刑者を地域社会に復帰させ、人々の「和解」を進めました。
自分の家族を殺害した犯人の責任を追及するだけでは、実は憎しみと苦しみの連鎖から抜け出すことはできないと、マリールイズさんは話します。
マリールイズさん
「次の世代に、この苦しみだけは残したくないということが大きかったと思います。戦争が繰り返されないよう、みんなで生きていくのであればゆるしあうしかない。和解をするしかない。結局そこにたどりつきました。次の世代を作り上げていくため、安心して暮らせる社会を作るために、苦い薬ではありましたが、ゆるす、和解するという道を選んだのです」
「負の連鎖は、どこかで断ち切らないといけないのです。子どもたちに人を憎まない人生を伝えてほしい、ということ。子どもの中に敵対心を宿らせないでほしい。それが、本当に平和を作る方法だから」

※NHKのWEB特集 ウクライナ情勢 「戦争犯罪」は裁けるか?を引用

  


Posted by マー君 at 11:27Comments(0)つぶやき