がんなど難病の子を20年にわたり励まし続ける絵本がある。「いちばん大切なもの」(メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン刊)。埼玉県の清水美緒(みお)さんが、病と闘いながら書いた物語だ▲駆けっこが得意だった少女は小学4年生で急性リンパ性白血病と診断されて入院、隣接する特別支援学校に通う。一旦退院したものの6年生で再発。学校の仲間に向け書いたのが「いちばん大切なもの」と題する演劇用台本だった▲「へんてこ山」にすむ犬やウサギ、スカンクなど動物たちが宝探しの冒険に出る。姿、形、性格の違う彼らが困難を乗り越え、その先で見つけた「大切なもの」は……。骨髄移植を受けるため学校の文化祭に参加できない美緒さんが、友だちに演じてもらおうと1日で書き上げた▲母の明美さんは言う。「家族、友だち、先生、医師や看護師さんなど、本当に大切なものは身近にあり過ぎて、普段は気づかない。それを病気の子に伝えたかったようです」▲その後、台本を絵本にする企画が進み、イラストレーターの金斗鉉(キムトウゲン)さんが無償で絵を描いた。完成は今から20年前の6月3日。心待ちにしていた美緒さんはその前日、12年の生涯を閉じた▲全国の小児病院などに寄贈された絵本には、死の直前に書いたメッセージが添えられた。<つらいのは きみひとりだけじゃないよ/みんなでいっしょに がんばっていこうよ>。絵本は現在18刷。美緒さんから生きる勇気をもらった子は、きっと数十万人にもなるだろう。
毎日新聞余禄 2022/06/06


清水美緒さん
※長い人生を生きてきてこんな素晴らしい話を聞くなんて自分が生きてきた道に恥ずかしさを感じます。
知らない事っていっぱい有るんですね。
本当にゴメンナサイ。
毎日新聞余禄 2022/06/06


清水美緒さん
※長い人生を生きてきてこんな素晴らしい話を聞くなんて自分が生きてきた道に恥ずかしさを感じます。
知らない事っていっぱい有るんですね。
本当にゴメンナサイ。