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Posted by おてもやん at

2022年01月22日

たまかぜのお話

北陸・東北地方の日本海側に伝わる風の呼び名に「たまかぜ」がある。冬に北西方向から吹く強い季節風のことで、暴風を含む◆その名の由来について、民俗学者の柳田国男の説はいささか怖い。「魂風」と解釈し、悪霊にかかわると述べている。ホッとするのは広辞苑である。「玉風」の字をあてている。強風の招く高波で 翡翠ひすい の原石が海岸に打ち上げられることがあり、拾って磨き、玉(ぎょく)にしたのを由来とする説もある◆とはいえ一昨日の速報には怖い方の「たまかぜ」を思った。秋田沿岸で竜巻とみられる突風が吹き、民家の屋根が飛ばされた◆雪国が厳しい気象状況にある。きのうは京都にも大雪警報が出た。テレビで古都のニュース映像を見たとき、優しいまなざしを雪に向ける金子みすゞの詩を浮かべた。<上の雪/さむかろな/つめたい月がさしていて/下の雪/重かろな/何百人ものせていて/中の雪/さみしかろな/空も 地面じべた もみえないで>(「積った雪」)◆荒天が落ち着かないことには、雪の気持ちを思いやる余裕もないだろう。安全に、なるべく穏やかに残りの冬が過ぎゆくことを。
讀賣新聞編集手帳・2022/01/22

柳田国男
  


Posted by マー君 at 10:10Comments(0)つぶやき季節