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Posted by おてもやん at

2022年01月29日

風刺漫画のお話

英国の実質的な初代首相とされるのが1721年に第1大蔵卿に就任したロバート・ウォルポールである。首相の名称はまだなかったが、議会与党の支持を背景に閣議を主宰し、責任内閣制の基礎を作った▲印刷された政治風刺画の登場も同時期だった。21年の長期政権を保ったウォルポールは政界を牛耳る巨人に描かれた。国庫に入ろうとする人々が巨人のむきだしの尻の下をくぐらされる絵柄が残る(「風刺画で読み解くイギリス宰相列伝」ミネルヴァ書房)▲英首相の代名詞である「ダウニング街10番地」の官邸を国王から与えられたのもウォルポールだった。その場所がジョンソン首相の「パーティーゲート」に揺れている▲ジョンソン氏の誕生日やクリスマス、果てはエリザベス女王の夫フィリップ殿下の葬儀前日。コロナ禍で庶民の行動が制限されたロックダウン(都市封鎖)の最中に官邸でパーティーを開いていたという。英メディアは特ダネを競い、辛辣(しんらつ)な1コマ漫画を掲載している▲「去年のクリスマスにどんちゃん騒ぎをやったぜ」とサンタ姿でヒット曲「ラスト・クリスマス」の替え歌を歌うジョンソン氏。ピノキオさながらに鼻が伸びて「ライアー(うそつき)」ぶりを示す姿も。風刺画300年の伝統は衰えていない▲スコットランドヤード(ロンドン警視庁)も捜査に着手した。人気が高かったサッチャー元首相も最後にはつるされて葬儀に向かう姿に描かれた。疑惑の結末ではどんな風刺漫画が登場するのだろうか。
毎日新聞余禄・2022・01.29

  


Posted by マー君 at 09:26Comments(0)つぶやき