今日はたまたま石の話が有りましたのでこのコラムを取り上げることにしました。

出雲大社のさざれ石
君が代に歌われる「さざれ石」は漢字で「細石」と書く。細かな石のことだ。小さな石が集まって大きな岩である「いわお(巌)」となり、それにこけが生えるまで-。長い時の流れを表している▼小笠原諸島の海で生じたとみられる軽石が、潮の流れに乗って約2カ月、千キロの長い旅をして、沖縄県や鹿児島県・奄美群島などに流れ着いた。さざれ石から手のひら大ほどの軽石は集まって灰色の波となり、海岸を埋め尽くした▼火山の多い九州。先月も阿蘇山が噴火し警戒を強めたばかりだ。ここに暮らす私たちは、噴火に伴う火砕流や噴石の恐ろしさを知っている。広い範囲に降り注ぐ灰や軽石がさまざまな被害をもたらすことも▼それでも、海の底の火山が吐き出した軽石が、これほどの被害につながるとは思ってもみなかった。軽石がえらに入るなどしてたくさんの養殖魚が死んだという。船舶は吸水口に詰まって故障する恐れが。出漁やフェリーの運航を見合わせている港も少なくない。離島では生活物資の欠乏が心配される▼除去には多額の費用と時間がかかる。沖縄県の玉城(たまき)デニー知事は「災害と認識して対応を」と政府に訴えた。費用補助や漁業補償などに迅速な支援を求めたい▼黒潮に運ばれて太平洋を蛇行する軽石の帯は、空から見ると巨大な白い竜のよう。今後は東日本の海岸に近づく可能性があるという。万一の竜襲来に備えておきたい。
2021/11/5 西日本新聞 春秋

ことし8月13日に噴火が確認された小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」から噴出したものが、海流に乗っておよそ1000キロ離れた南北の大東島の海岸に漂着したとみています。

出雲大社のさざれ石
君が代に歌われる「さざれ石」は漢字で「細石」と書く。細かな石のことだ。小さな石が集まって大きな岩である「いわお(巌)」となり、それにこけが生えるまで-。長い時の流れを表している▼小笠原諸島の海で生じたとみられる軽石が、潮の流れに乗って約2カ月、千キロの長い旅をして、沖縄県や鹿児島県・奄美群島などに流れ着いた。さざれ石から手のひら大ほどの軽石は集まって灰色の波となり、海岸を埋め尽くした▼火山の多い九州。先月も阿蘇山が噴火し警戒を強めたばかりだ。ここに暮らす私たちは、噴火に伴う火砕流や噴石の恐ろしさを知っている。広い範囲に降り注ぐ灰や軽石がさまざまな被害をもたらすことも▼それでも、海の底の火山が吐き出した軽石が、これほどの被害につながるとは思ってもみなかった。軽石がえらに入るなどしてたくさんの養殖魚が死んだという。船舶は吸水口に詰まって故障する恐れが。出漁やフェリーの運航を見合わせている港も少なくない。離島では生活物資の欠乏が心配される▼除去には多額の費用と時間がかかる。沖縄県の玉城(たまき)デニー知事は「災害と認識して対応を」と政府に訴えた。費用補助や漁業補償などに迅速な支援を求めたい▼黒潮に運ばれて太平洋を蛇行する軽石の帯は、空から見ると巨大な白い竜のよう。今後は東日本の海岸に近づく可能性があるという。万一の竜襲来に備えておきたい。
2021/11/5 西日本新聞 春秋

ことし8月13日に噴火が確認された小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」から噴出したものが、海流に乗っておよそ1000キロ離れた南北の大東島の海岸に漂着したとみています。