
振り返ってみますと今年もいろいろな事がありました。世の中には色々な人がいて、それぞれがいろいろな考えを持って生活をしています。ものの見方も人それぞれ、その人たちをまとめていくのも大変な苦労がいります。新聞を読んでいて常に思うことは、もう一つの考え方についてです。今日はいい例がありましたので参考に取り上げてみました。
読売新聞 【よみうり寸評】 12・28夕刊
【隕石】はなじみでも【隕】という字は常用漢字表に載っていない。国木田独歩の『おとずれ』に〈大空の星の隕ちたるがごとし〉との表現がある◆空から何かが降るさまを言うらしい。【隕涙】なる言葉もあるそうで、文字通り涙が隕ちることを示すのだろうが、独歩の文章に影響されてか、空一面から降り注ぐ涙を浮かべてしまう◆4年もの間、激烈な戦争をした日米両国である。どれほどの悲しい涙が人々に注いだろう。きょうが真の和解の1日になるといい◆安倍主相とオバマ米大統領がハワイ・オワフ島の真珠湾を訪れ、旧日本軍による攻撃の犠牲者を慰霊した。「和解の力」を強調した安倍主相の演説は、日米同盟のゆるぎなさばかりでなく、紛争の絶えない世界への意義あるメッセージになったろう◆主相らが花を散らした海に沈む戦艦アリゾナは1100人以上の乗員を抱いたまま海中に眠る。今も流れ出る油の膜は、涙とも称されてきた。その場所で不戦が立てられたことは後世、忘れるべきではない。
西日本新聞 【春秋】 2016・12・29
日米開戦の舞台となった米ハワイ・真珠湾を安倍晋三主相が訪れ、オバマ大統領と戦没者に祈りをささげた。5月にオバマ氏が被爆地・広島を訪問したことと併せ、開戦75年の節目に、敵対した両国の和解を改めて印象付けた意義は大きい►「戦争が終わり、日本が貧しさのどん底で苦しんでいる時、皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで、日本人は未来へと命をつなぐことができた」。現地で演説した主相は「(米国の)大いなる寛容の心を子や孫にも語り継ぎ、決して忘れない」とも述べ、深い感謝を示した►主相としては、かなり踏み込んだ発言だ。日本に厳しい態度をちらつかせるトランプ次期大統領の就任を前に、日米関係をより強固なものにしたい、との狙いもあろう►米国ばかりでなく、それ以上に、感謝を忘れず、寛容を示して和解に努力しなければならない相手がいよう。「皆さんが多くの命を犠牲にして本土の盾となり、戦後も基地負担に耐えてくれたおかげで、日本人は今の平和と繁栄を享受できました」と►主相がハワイに到着した日、政府は沖縄県名護市辺野古で工事を再開した。沖縄県が強く反対している米軍普天間飛行場の移設に向けた作業だ►不時着事故を起こして、県民が不安を訴えた米軍輸送機オスプレイも、1週間足らずで飛行を再開し、政府も容認した。強まる米国追従と沖縄冷遇。それも開戦75年の縮図か。