後5日で元日。
新しい年の迎え方がここ数年の間でグーンと変わったことに気付かされます。
以前は正月の準備に門松や注連飾りをして正月を迎えましたが、これらの風習が消えつつあることに気付きませんか?
今朝の散歩で門松を見かけたのは花屋さん1軒だけ。
住宅展示場が準備中。
40分ほどの散歩で門松に気付いたのは2軒だけ。
注連飾りは1軒だけ。
正月の迎え方が変わってきたのでしょうね。
●門松
新年を祝って、家の門口に飾ります。
元々は新年を迎える際に年神様が降りて来る時の目印として木を立てたのが始まりといわれています。
松が飾られるようになったのは平安時代からで、それまでは杉や椿、榊などが使われていたそうです。常緑の松は冬でも枯れることがなく生命力の象徴とされるとともに、神が宿る木と考えられていたため、めでたい木とされたのでしょう。鎌倉時代には竹も一緒に飾られるようになりました。
門前の左右一対並べるのが一般的。 玄関に向かって左の門松を雄松(おまつ)、右の方を雌松(めまつ)と呼びます。
本来、門松用の松は「松迎え」といって、家ごとに山へ採りに行っていました。
通常、12月13~28日か30日に飾ります。
29日は「苦立て」、31日は「一夜飾り」といって嫌います。 飾る期間は松の内までですが、地域によってまちまちです。
●しめ飾り
門松と同様、正月に年神様を迎える準備として玄関口や家の神棚に飾ります。
元々は、神社にしめ縄を張るのと同じく、自分の家が年神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所であることを示すために、家の中にしめ縄を張ったのが始まりだといわれています。
しめ飾りは、しめ縄に裏白(うらじろ)、ゆずり葉、橙(だいだい)などをあしらって作ります。常緑の葉である裏白は「長寿」を、ユズリハは新芽が出てから古い葉が落ちることから「家系を絶やさない」という願いが込められているそうです。橙は「家が代々(だいだい)栄える」として、縁起物として使われています。
飾る時期は門松と同じです。