走っている馬を同じ速さで追い掛ければ、馬は止まっているように見える。ある日、少年は考えた。「光の速さで光を追い掛けたら光はどう見えるだろう」。アインシュタインが16歳の頃の逸話だ。その疑問が物理学や宇宙論に革命をもたらす相対性理論につながった
▼子どもから大人へ、人生の扉が一つ開く16歳。才能がひときわ輝く時期なのかもしれない。まぶしいばかりのきらめきを今、私たちは目の当たりにしている
▼銀盤の上を軽やかに舞い世界を感動させたフィギュアスケートの紀平梨花さん(16)。グランプリファイナルで初出場優勝を果たした。日本勢では2005年の浅田真央さん以来の快挙だ
▼紀平さんは、女子では数人しか飛べない大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、平昌冬季五輪女王のザギトワさん(ロシア)を破った。ザギトワさんも16歳。真央さんと韓国の金妍児(キムヨナ)さんのように、宿命のライバルとしてこれからも名勝負を見せてくれるに違いない
▼升目の盤の上から日本中を驚嘆させた16歳も。将棋の藤井聡太七段。史上最速、最年少、最高勝率で公式戦100勝を成し遂げた。最速と最年少の記録を破られた羽生善治竜王も「空前絶後の大記録」と賛辞を惜しまない
▼まるで光のような速さで頂点を追い掛けた2人。もっと速く、もっと遠くへ。さらなる可能性にあふれる16歳に、未来はどう見えているのだろう。
=2018/12/14付 西日本新聞朝刊=

昨日の【春秋】に人生の扉が開く16歳の記事がありました。
その話にも出てきた将棋の藤井翔太さんがプロを目指して杉本昌隆7段に弟子入りしたのは小学4年生の7月とのこと。
今日は八代市教育委員会主催の「第9回まなびフェスタやつしろ」という教育関係の催しが千丁町であり、活動関係の特別講演会として杉本昌隆7段が『師匠が語る、藤井聡太という才能』という話をされました。
話の内容はプロジェクターを使ってその時々の藤井聡太さんの将棋を中心に活躍ぶりを紹介しながら・・
◎将棋の魅力・・(誰にでもできる)
●年齢、体格差に関係なく楽しめる。
●論理的な思考力、決断力、忍耐力が養われる。
●盤上でコミュニケーションがとれる。(相手の考えが読める)
◎棋士に向く3つの性格
①負けず嫌い。ごまかさず負けを受け入れる。
②負けを引きずらない。
③孤独に強い
の話を織り込んで弟子の藤井聡太さんの人柄や将棋に対する熱意などのはなしをされました。
杉本さんの指導方法は特別な指導を行って藤井さんを育てたのではなく見守る形で弟子を育てたようです。
素晴らしい才能はもともと持ち合わせていたので、礼儀や作法など社会的な部分を教えていきましたと話されました。
話が終わって、杉本さんへの質問の時間には、小学生が「将棋が強くなるためにはどうしたらいいですか?」との質問もあり杉本さんからはいろいろな方法を説明されましたが、「将棋が好きで無ければ駄目ですよ」という「好きこそ物の上手なれ」のだめ押しの返答がありました。
▼子どもから大人へ、人生の扉が一つ開く16歳。才能がひときわ輝く時期なのかもしれない。まぶしいばかりのきらめきを今、私たちは目の当たりにしている
▼銀盤の上を軽やかに舞い世界を感動させたフィギュアスケートの紀平梨花さん(16)。グランプリファイナルで初出場優勝を果たした。日本勢では2005年の浅田真央さん以来の快挙だ
▼紀平さんは、女子では数人しか飛べない大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、平昌冬季五輪女王のザギトワさん(ロシア)を破った。ザギトワさんも16歳。真央さんと韓国の金妍児(キムヨナ)さんのように、宿命のライバルとしてこれからも名勝負を見せてくれるに違いない
▼升目の盤の上から日本中を驚嘆させた16歳も。将棋の藤井聡太七段。史上最速、最年少、最高勝率で公式戦100勝を成し遂げた。最速と最年少の記録を破られた羽生善治竜王も「空前絶後の大記録」と賛辞を惜しまない
▼まるで光のような速さで頂点を追い掛けた2人。もっと速く、もっと遠くへ。さらなる可能性にあふれる16歳に、未来はどう見えているのだろう。
=2018/12/14付 西日本新聞朝刊=

昨日の【春秋】に人生の扉が開く16歳の記事がありました。
その話にも出てきた将棋の藤井翔太さんがプロを目指して杉本昌隆7段に弟子入りしたのは小学4年生の7月とのこと。
今日は八代市教育委員会主催の「第9回まなびフェスタやつしろ」という教育関係の催しが千丁町であり、活動関係の特別講演会として杉本昌隆7段が『師匠が語る、藤井聡太という才能』という話をされました。
話の内容はプロジェクターを使ってその時々の藤井聡太さんの将棋を中心に活躍ぶりを紹介しながら・・
◎将棋の魅力・・(誰にでもできる)
●年齢、体格差に関係なく楽しめる。
●論理的な思考力、決断力、忍耐力が養われる。
●盤上でコミュニケーションがとれる。(相手の考えが読める)
◎棋士に向く3つの性格
①負けず嫌い。ごまかさず負けを受け入れる。
②負けを引きずらない。
③孤独に強い
の話を織り込んで弟子の藤井聡太さんの人柄や将棋に対する熱意などのはなしをされました。
杉本さんの指導方法は特別な指導を行って藤井さんを育てたのではなく見守る形で弟子を育てたようです。
素晴らしい才能はもともと持ち合わせていたので、礼儀や作法など社会的な部分を教えていきましたと話されました。
話が終わって、杉本さんへの質問の時間には、小学生が「将棋が強くなるためにはどうしたらいいですか?」との質問もあり杉本さんからはいろいろな方法を説明されましたが、「将棋が好きで無ければ駄目ですよ」という「好きこそ物の上手なれ」のだめ押しの返答がありました。