
10月25日 「読売寸評」にゼロの話がありました。普段何気なく使っている言葉にもいろいろな使われ方や解釈の仕方が有るんですね。
ゼロと言えば何も無いことを指すのが普通、でも使い方によってはそうで無いものもある。
日本語って難しいものですね。
でも何とか使いこなしている寛容さを持つ日本人って器用な民族かもしれませんね。

長雨と台風の後だけに「0」の数字を降水確率に見るのはうれしい。もっともこれは雨が全く降らないという予報ではないらしい◆降水確率は10%、20%・・と一の位を四捨五入して発表される。よって0%は5%未満を意味する。気象庁の説明だ◆厳格なゼロと緩いゼロがある。政策でいえば、現実的な数値目標のゼロと、目指す方向性を示した理念としてのゼロがある。例えば小池百合子さんの言う「満員電車ゼロ」などは後者だろう。字義通りに根絶しなくとも責任を問われるようなことにはなるまい◆東京五輪とパラリンピックの開・閉会式に都内で排出される二酸化炭素をゼロにする。小池さんがそう発表したと、昨日の本紙東京版が伝えていた。それまでの〝超過確認分〟を使って見かけ上ゼロにするというから、話は少しややこしい◆五輪といえば今週末で開幕まで1000日となる。準備を疎かにしないために都知事と党首の兼任による「支障のゼロ」が求められよう。このゼロは字義通りの至上命令である。

秋の読書週間 2017年10月27日金曜日~11月9日木曜日
今日から読書週間が始まっています。
期間中に少なくとも1冊は読み上げたいものです。
ゼロや読みかけの1冊はダメですよ。