2013年12月20日
NIEって何。

新聞記事を読んで家族などに意見を聞き、より深く考えて感想を書く「いっしょに読もう! 新聞コンクール」 第4回コンクールで八代市の八代白百合学園高の3年富田真由さんが「ネット選挙」について疑問、問いかけ、提案を投げかけ見事優秀賞に輝き、栄えある学校賞(学校賞は、新聞に触れる日常的な活動を含め、コンクールの趣旨に添って熱心に取り組んだ意欲的な学校に贈られます)にも九州では八代白百合学園高が受賞しました。こんな記事が今日の西日本新聞12面に大きく取り上げられていました。
担当教師代表者:宮嶋久美子教諭の記事 月2回の取り組み実る
昨年度までの2年間、NIE実践指定校として新聞活用に取り組んだ。高校生には社会に目を向けてほしいため、引き続き実践している。月2回全校約430人が取り組む「NIEノート」。新聞記事を選んで貼り、分からない語句を調べ、要約や感想を書く。1,2年生は興味がある記事を選ぶが、3年生になると目的意識を持ち、自分の将来に関わる記事を選ぶ生徒も多くなってきている。担任がコメントや文章指導を記入し生徒に渡している。コンクールへの応募は、3回目で学校賞と言う大変な賞を頂いたことに驚いている。本コンクールは、社会で起きていることを家族と話し合うことで、それぞれの視点を知り、学び合うことができる点が優れている。保護者も子どもの興味・関心を知り、成長を感じることができるのではないか。・・・・こんな意見が載っていました。素晴らしい取り組みだと思います。頑張れ!白百合学園。
NIE・・ (Newspaper in Education(教育に新聞を))とは、学校等で新聞を教材にして勉強する学習である。アメリカで1930年代にニューヨークタイムズが新聞の教材としてのハイスクールでの利用を考え、始めたもので、NIEを教育上利用している国家は、現代では世界で52か国にのぼっている。日本新聞教育文化財団が推進している。 【ウィキペディア参考】
●新聞を1面から最終面まで、記事や写真、広告までを読み解く
●複数の新聞を読み比べる
●読んだ結果について、ディベートを行う ディベート(debate)とは、ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいう(広義のディベート)。討論(会)ともいう。
これらの事を主軸とする。記事の切抜きや一部を使用する今までの新聞を用いた教育とは違い、学習に対する自主的で積極的なアプローチや情報の自己判断力の向上を促進させるものである。また活字離れを食い止める効果があるとされる。ディベートを行う場合、よく読み込まなくてはならないため、読解力も付けられる。
特に複数の新聞を読み比べる事で新聞のウソや偏向報道を見抜く目を養うことはメディア・リテラシーにも通じ、現代の子供にとってとても重要な意味合いを持つ。これは、松本サリン事件の時にも言われた事だが、こういったNIEを受けてきた子供達が将来大人になった時に報道被害を食い止められるのでは、とされる。
また、近年の大人にまで及んでいる政治に対する無関心(これは日本に限ったことではない)を打破する事にも繋がる。実際、今までの授業での社会科などでの政治に対する扱いは、概念的なことが中心で、今のホットな政治の動きについてはあまり扱わない事が多い。そのため、今の政治の動きを知ることで、関心を持つきっかけになる。
教育界と新聞界が協力し、推進することで家庭や学校に負担をかけずにNIEを行うことができるようになっている。具体的には、一定期間複数の新聞を供与すること等が上げられる。
Posted by マー君 at 12:32│Comments(0)
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