2022年07月13日

星と宇宙のお話

夜行性のヨタカは他の鳥にいじめられ、オリオン座やおおぐま座などの星に仲間にしてほしいと頼む。断られた末にカシオペア座のそばで青白い星になった。宮沢賢治(みやざわけんじ)の「よだかの星」である。16世紀に観測された超新星爆発が念頭にあったといわれる▲賢治は1920年代の天文学の知識を吸収していた。「銀河鉄道の夜」で暗黒星雲を「石炭袋」と表現し、「土神(つちがみ)と狐(きつね)」には環状星雲が登場する。銀河系外に別の銀河が存在するという米国の天文学者ハッブルの発見も耳にしていたらしい▲その名が冠せられたハッブル宇宙望遠鏡は30年にわたって宇宙の謎の解明に貢献してきた。後継機として昨年末に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が初の観測で46億年前の銀河団の画像を送ってきた▲反対論もある中、1兆円超の資金で実現した大プロジェクト。バイデン米大統領が米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官とともに「宇宙の歴史を望む新しい窓」とアピールしたのも無理はない▲可視光中心のハッブルと異なり、赤外線での観測が主で性能は100倍という。ハッブルは129億年前の星の光を観測しているが、さらに古い135億年前とされる最初の銀河の探索に期待が高まる▲「翔(と)べ!きぼうの未来圏へ」は野口聡一(のぐち・そういち)さんが初の宇宙飛行の際、賢治の詩集「春と修羅」から言葉を選んだキャッチフレーズだった。星空の観測に最適のシーズン。賢治の作品にも触れて宇宙への夢を広げる夏を過ごすのも一興ではないか。
毎日新聞余禄 2022/07/13
星と宇宙のお話
宮沢 賢治(みやざわ けんじ、正字: 宮澤 賢治、1896年(明治29年)8月27日 - 1933年(昭和8年)9月21日)は、日本の詩人、童話作家。

仏教(法華経)信仰と農民生活に根ざした創作を行った。作品中に登場する架空の理想郷に、郷里の岩手県をモチーフとしてイーハトーヴ(Ihatov、イーハトヴやイーハトーヴォ (Ihatovo) 等とも)と名付けたことで知られる。彼の作品は生前ほとんど一般には知られず無名に近く、没後、草野心平らの尽力により作品群が広く知られ、世評が急速に高まり国民的作家となっていき、今でも日本には広く愛好者が存在する。


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Posted by マー君 at 09:21│Comments(0)季節
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