2022年02月19日

「根圧」のお話

何であんな高いところまで、土の中の水が運ばれるのだろう? 木のそばに立って、てっぺんを見上げ、ふしぎに思ったことはないだろうか◆植物の根が水を上方に押し上げる力は「 根圧こんあつ 」と呼ばれる。じっとして動かない根がなぜ動力を備えるのか。植物学の本で専門用語の並ぶ説明を読んだものの、門外漢には難しかった。代わりに、根元に妖精がいてポンプで水をくみ上げていると思うことにした◆三重大学で教べんをとった矢頭献一博士が、東海地方の樹木のようすを随筆に書いている。2月上旬に根圧が強まって樹液が幹の中を流れ始めるという(「植物百話」)◆寒い日が続く。まだまだ冬のさなかにいる体感のなか、木々は一足早く春に向けた活動を始めるらしい。関東も東海とほぼ同じだろうと思い、近所の桜並木に行ってみた。本にあった通り、細い枝になるほど、うっすらと紅が浮かんでいるのがわかった。3月には樹木全体の木肌がつやを帯びるそうだ◆< 斧おの 入れて香におどろくや冬木立>(蕪村)。いま時分の作句だろうか。植物の芽吹く季節は肌身に感じるより、ずっと近くにあるらしい。
讀賣新聞編集手帳 2022/02/19

植物はどのようにして根から水や養分を吸収するか,根圧(根の浸透圧)の話
浸透圧という言葉を聞いたことがあると思います。
「根圧」のお話
上の図のように,水はイオン濃度が薄い方から濃い方へ流れます。漬け物はこの原理を利用しています。

そして,細胞などの膜から水が侵入する時の圧力を浸透圧といいます。
植物の根は,この浸透圧を利用して水や養分を吸収するのです。

根の細胞のイオン濃度が根の回りの水分や養分のイオン濃度より濃ければ,能動的に根に水分や養分が取り込まれます。そして,その水分や養分が浸透圧によって根の中心部へと運ばれます。

※植物体内の水分や養分の移動は実際には葉からの蒸散も必要。


では,逆に根の細胞のイオン濃度が周囲のイオン濃度より薄ければどうなるでしょうか。
根からどんどん水分が抜けていき,漬け物状態になってしまいます。
肥あたり,濃度障害の一因がこれです。
ですので,化成肥料や未熟な堆肥の大量の施用は気をつけなくてはなりません。
京都農販 お役立ち農業辞書より

植物の生命力の原理を改めて理解することができました。
ありがとう。


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Posted by マー君 at 09:05│Comments(0)季節気象
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