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Posted by おてもやん at
ブラタモリはコロナ感染のため新しいロケを中止しているそうです。
現在は今迄放映した番組の中から人気が高かったものなどを再放送しています。
先日ブラタモリの放映で理解できない用語や地名などがいっぱいありましたので埼玉の地学というホームページにわかりやすく解説したものがありましたので教材として利用させていただきました。

長瀞めぐり
 長瀞は近代地質学研究が日本で始まった明治の初め、地質を研究するナウマンや宮沢賢治などがおとずれたことから「地質学発祥の地」と言われています。盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)2年の宮沢賢治の長瀞についての次のような短歌が残っています。
 「つくづくと『粋なもようの博多帯』荒川ぎしの片岩の色」、長瀞の結晶片岩の美しい色を『博多帯』になぞらえて表現したものだと考えられます。
 「盆地にも 今日は別れの 本野上 駅にひかれる たうきびの穂よ」、野上駅に歌碑があります。
 また地形的には荒川が広い秩父盆地から関東平野に出るところが急に狭まったところにあり、岩石段丘や様々な結晶片岩がみられます。
 このページは地学団体研究会埼玉支部の地学ハイキングではなく、部活動で何回か訪れたものをもとにまとめます。
長瀞で見られる侵食地形
 ほぼ水平の構造をもつ結晶片岩からできている幅は数十m長さが500mの日本有数の岩石段丘があることでも有名です。詳しく見ると岩畳の西にかつての荒川の流路である四十八沼がみられ、また段丘上ではポットホールがあります。対岸は赤壁と呼ばれる崖で、そこには懸谷がかかっています。
紅れん石片岩
長瀞の代表的な岩石
 長瀞は様々な結晶片岩からなる地域です。結晶片岩とは地下で低温高圧の変成作用を受け鉱物が一定方向に並びかつ片理が発達し薄くはがれやすくなっている岩石です。ここでみられる代表的な岩石などを紹介します。
黒色片岩
 黒色で片理がよく発達する結晶片岩で、炭質物が多い部分と石英・長石が多い部分が細かく互層する。泥岩などが原岩である。
紅れん石片岩(写真上)
 淡紅色~赤紫色の結晶片岩で、紅れん石が密集する部分と石英・長石・方解石が密集する部分とが互層する。原岩としてはマンガンを含むチャートが考えられる。
虎の毛皮を連想させることから「虎岩」と呼ばれている
スティルプノメレン片岩
 褐色の結晶片岩でスティルプノメレンが密集する部分と石英・長石が密集する部分の互層からできている。博物館下の川沿いに見られるもは、虎の毛皮を連想させることから「虎岩」と呼ばれている(写真上)。ここでは小褶曲が見られるほか、接する緑色片岩には数mm大の正六面体の黄鉄鉱が見られる。
緑色片岩
 緑色で片理の発達する結晶片岩で、緑泥石・緑れん石・長石などからなる。原岩は玄武岩質の溶岩や凝灰岩が考えられる。
その他の岩石
 砂岩やチャートが原岩の石英片岩、石灰岩が原岩の石灰質片岩などがみられる。
(下写真)長瀞の岩畳と荒川


三波川変成帯
 長瀞は低温高圧型の変成帯である三波川変成帯に属します。原岩の年代は結晶片岩の中の石灰岩から見つかった放散虫化石からジュラ紀で、秩父中古生層とほぼ同じです。温度が200から300度、圧力が数千気圧のもとで変成を受けたと考えられ、具体的には沈み込み帯である昔の日本海溝の深部で変成を受け、その後徐々に上昇し地上に顔を出したのではないかと考えられます。
補足
2013年12月21日部活動で訪れる。野上の「日本一の甌穴(おうけつ)」は埋め戻されていてわかりづらくなっている。銅採掘跡は降り口がなく上から眺めることしかできなかった。
※ Weblio辞書・甌穴(おうけつ)・・甌穴(おうけつ)とは河底や河岸の岩石面上にできる円形の穴。ポットホール(​pot hole)、またはかめ穴(かめあな)ともいう。


日本大百科全書(ニッポニカ)「節理」の解説
節理とは
岩石体に広く群をなして発達している割れ目のことで、それを境に両側がずれ動いていないものをいう。火成岩が冷却して収縮するときや地殻変動を受けたときなどに、岩体内部に応力が働き、その結果生じた割れ目である。地下深部の岩体が隆起して地表へ上昇してくると、圧力が解放されるため、岩体に割れ目が発達すると考えられている。不規則なものや規則正しい配列をしているものがある。規則正しいものでも、割れ目の間隔は数センチメートルから数メートルのものなどいろいろである。配列の形から、柱状節理(兵庫県玄武洞(げんぶどう)、福岡県芥屋ノ大門(けやのおおと)、佐賀県唐津(からつ)の七ツ釜(がま))、板状節理(長野県産の鉄平石、香川県屋島の畳(たたみ)石、小豆島(しょうどしま)の画帳石)、放射状節理(北海道根室の車(くるま)石)、方状節理(長野県木曽(きそ)川の腰掛(こしかけ)石)、球状節理などとよばれる。成因的には、引張り応力による破断節理、最大圧縮応力の方向に鋭角に交わる剪断(せんだん)応力による剪断節理に分けられる。節理は採石や坑道掘進に利用されるが、地下水あるいは浸透水の流路となるため風化や侵食作用が早く進み、岩石の崩壊に深く関連している。

[斎藤靖二]

日本大百科全書(ニッポニカ)「片理」の解説
片理とは
変成岩において、ある特定の鉱物が面状に集中配列したために生ずる、著しい定方向組織。とくに、雲母(うんも)や緑泥石のような鱗片(りんぺん)状鉱物が底面を平行にして配列する場合や、角閃(かくせん)石のような柱状鉱物が伸長方向を平行にして配列する場合には、岩石に顕著な片理が生ずる。とくに前者のような場合には、片理のみならず、岩石が片理の方向に割れやすい性質を示す。この性質を、岩石の劈開(へきかい)という。片理は比較的低温な条件の下における広域変成作用を受けた岩石、すなわち結晶片岩にもっともよく現れる。これは、そのような条件下では変成再結晶における変形作用の効果が著しいため、雲母、緑泥石、角閃石などの特殊な晶癖をもつ鉱物の定向配列が生じやすいからであるといわれている。なお、片理は、岩石の層理と平行に生じることが多いが、そうでなく、両者が大きな角度で交わる例も少なくない。

[橋本光男]



Halohalo online
ブラタモリ 8月19日放送~長瀞① : Halohalo online
紅簾石片岩
紅簾石片岩こうれんせきへんがんとポットホールジオサイト 19

紅簾石片岩の露頭
●産出の稀な紅簾石片岩の見事な露頭。紅簾石はマンガンを含むチャートなどからできた暗紫色、深紅色の美しい鉱物。この岩から下流側が国指定名勝・天然記念物の「長瀞」となる。
●岩の上には大きなポットホールもある。かつてここが荒川の川底であったころ、岩のくぼみに取り込まれて激しい流れによって回転し削ってできたもの。
ポットホール
荒川を横切る親鼻橋の上流右岸の大きな岩は、産出の稀な紅簾石片岩の露頭です。明治21年(1888年)小藤文次郎博士が世界で初めて報告しました。紅簾石片岩はマンガンを含むチャートなどからできたと考えられている暗紫色、深紅色の美しい岩石です。肉眼では紅簾石の結晶は見えませんが、親鼻橋下流のライン下り出発場所のジオサイト解説看板で紅簾石の岩石顕微鏡写真が見られます。ここでは、銀白色の鉱物・絹雲母を含む絹雲母片岩も見られます。

岩の上には大きなポットホール(甌穴:おうけつ)があります。ここがかつて荒川の川底であったころ、硬い岩石が岩のくぼみに取り込まれ、激しい流れによって回転し削ってできたものです。

岩の上のレンガの礎石は、古い親鼻橋がここにかかっていたころの橋脚の跡です。この岩の下流側が国・名勝・天然記念物「長瀞」の指定地となります。

アクセス 電車・・・秩父鉄道「親鼻駅」から徒歩約10分
ナビ入力住所・・・秩父郡皆野町皆野2575
駐車場 なし ※周辺の有料駐車場等をご利用下さい。
リンク 皆野町観光協会Webサイト「みんなのみなの」
近くのサイト・拠点施設 17:岩畳と秩父赤壁18:虎岩秩父鉄道荒川橋梁20:栗谷瀬橋の蛇紋岩埼玉県立自然の博物館
関連ジオストーリー 日本地質学発祥の地

簾(読み)すだれ・れん

三波川結晶片岩をめぐるコースなどYouTubeでのビデオガイドは非常に分かりやすく解説されたものがあります。
地学を勉強するには大変手助けになると思われます。
①三波川帯の変成岩④法善寺(七草寺・藤袴)
②「水」寛保の洪水位磨崖標
③雁行脈(変形小構造)
④法善寺(七草寺・藤袴)
⑤褶曲(変形小構造)
⑥紅簾石片岩とポットホール
⑦虎岩
⑧岩畳
  


Posted by マー君 at 10:16Comments(0)地学