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Posted by おてもやん at

2017年11月26日

産総研の地震の話


宮下由香里さん
明治以降の主な被害地震
昨日は久しぶりに熊本大学まで行ってきました。
熊本地学会の誘いで産総研の活断層・火山研究部門活断層評価研究グループ長・宮下由香里さんの「2016年熊本地震と日奈久断層帯の古地震履歴」という特別講演会が有り話を聞きに行きました。
宮下さんは私の記憶が確かであれば熊本地震の検証の為に甲佐町白旗山出でトレンチを掘られ一般公開の時に現場で少し説明を受けた覚えがあります。
今日の話は活断層とはこれまでにくりかえし地震を起こし将来も地震を起こす可能性がある断層のことで、地震が起る深さは10~20㎞の場所、M7クラスの地震を起こし、地表にずれが生じる大きな揺れを起こします。断層が長いほど大きな地震を起こし日本に約2000ほどある活断層の中から地震の事を詳しく知る為には過去の地震の記録を詳しく調べることから始めることが大事で、どれだけ過去にさかのぼれるかが重要であって、過去に起こったことは将来も起こるだろうという考え方から、大きな地震ほど滅多に起こらないのでどれくらいの周期で地震がその地域で起きているのかを知ることが必要だと話されました。
古文書など文字で残っているものについてはそれなりにひも解くことは出来るが、それも地域によって大きな差が出てきます。奈良や京都など都があった地域とそうで無い地域では記録の数にも大きな差があります。100年、1000年、万年、億年のスパンでは文字には頼れないないし、活断層の存在については密度の差はあるにしても日本国中どこにでも活断層はあるので過去の事を長いスパンで調べるにはトレンチを掘って調べることが重要だと話されました。
そして地震の事を正しく知って、どこに活断層があるのか、次の切迫度に備えることが重要だと話され、〝備えあれば患いなし〟個人や団体、自治体、国の役割は当然違ったものになるでしょうが、個人として備えるものとして靴、笛、懐中電灯、携帯電話、ラジオ、紙、スコップ、手袋は枕もとに備えてほしいと話されました。
今年2月に見学したトレンチ
  


Posted by マー君 at 15:18Comments(0)熊本地学