2022年02月28日
ネズミが思うままにならず米蔵に火を付ける
江戸時代、親が子を勘当するには、奉行所に願い出て台帳に記載する必要があった。 放蕩 息子ら手に負えぬ子と絶縁し、連帯責任を免れる制度だった◆こんな新聞の使い方を見たことがない。軍のクーデターから1年過ぎたミャンマーで広告欄を通じて親子の縁切りを示す人々がいる。勘当を言い渡されているのは、アウン・サン・スー・チー氏ら民主派を支持し、軍に抵抗を続ける若者だ◆軍は民主派と支持者を犯罪者とみなしており、家族も拘束されかねない。自衛のための 辛 い選択なのだろう。<ネズミが思うままにならず米蔵に火を付ける>。本末転倒を表すミャンマーの格言である。軍は統治の正当性を主張するものの、圧政の損失は大きすぎた◆軍最高司令官が食料や電気の節約を呼びかけるほど、経済は困窮している。海外企業は次々撤退し、投資も霧散した。アジア最後のフロンティアとされた有望市場は見る影もない◆ミャンマーのことわざをもう一つ。<真夜中以上に夜は更けない>は、半世紀以上続いた軍政で民主化の希望を持ち続けた人々の口に上った。明けない夜はないと思いたいのだが。
読売新聞編集手帳 02/02/28

※ミャンマーの問題、ロシア侵攻によるウクライナの問題、軍事政権下の政治には賛成できるところは一つもありません。
読売新聞編集手帳 02/02/28

※ミャンマーの問題、ロシア侵攻によるウクライナの問題、軍事政権下の政治には賛成できるところは一つもありません。