ソ連の潜水艦長は戦争が始まったと思い込んだ。1962年のキューバ危機である。米国ののど元にソ連はひそかに核ミサイルを運び込んだ。キューバ近海を封鎖した米国は、辺りにいた潜水艦に「浮上せよ」と警告する訓練用爆雷を落とした▼轟音(ごうおん)の中で艦長はまいっていた。頭上を敵艦隊に覆われ、モスクワとの交信も途絶え、ついに核魚雷の発射準備を叫ぶ。「われわれは死ぬだろう、だがやつらを残らず沈めてやる」(マーティン・シャーウィン著『キューバ・ミサイル危機』)▼やや大げさにいえば、人類史がいまも続いているのは、艦にアルヒーポフという大佐が乗り合わせていたからだ。発射に反対し、艦長を説き伏せて艦を浮上させた▼一連の出来事はちょうど60年前。米国がミサイルを確認した10月16日からの13日間は核戦争の瀬戸際だったと言われる。それ以来の脅威だという。ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせている▼万が一にもないと信じたい。ただ60年前の出来事が伝えるのは、核のボタンを持つ人間がやけっぱちになる恐ろしさだ。ウクライナ戦線でロシアの劣勢が伝わる。想定外が続くプーチン氏は、どんな心境なのか▼キューバ危機を乗り越えたソ連の首相はフルシチョフ氏だった。「核兵器に近づける人間の一人が平常心を失うかもしれず、すると彼はわれわれ全員を戦争に引きずり込むことがありうる」と語ったという。プーチン氏がその一人にならぬことを祈るばかりである。
朝日新聞天声人語 2022/10/21(金)
キューバ危機から60年
ウクライナに対して何の根拠もないのに自分の思い込みだけで数え切れないほどの戦争犯罪を犯してきました。民間人に向けた戦争犯罪は許されるものではありません・・世界はどう対処するのでしょうか。


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Posted by マー君 at 09:44│Comments(0)記事
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