2021年05月13日

王の身代金⁇

余録からはいろいろな事を勉強させてもらっています。
今日の話は〝王の身代金〟です。
と言ってもつい先日米国で起きた「ランサムウエア」によるサイバー犯罪の話です。

近代憲法の起源とされる英国のマグナカルタ(大憲章)では、貴族たちはその評議会の同意なしに王から金を徴収されることはなかった。ただ例外もある。その一つ、王の身代金の支払いは臣下の義務とされた▲「身代金」とは不思議に思われようが、マグナカルタの制定直前には英国王が十字軍遠征の帰途にオーストリアで捕らわれ、莫大(ばくだい)な身代金を支払わされた。中世には捕虜となった王や騎士を身代金で取り戻すのはよくあることだった▲そんな身代金文化?の復活か。コンピューターのデータを人質にとって金を要求する「ランサムウエア」によるサイバー犯罪が、まるでビジネスのように横行する今日である。その標的となったのは、米国の基幹パイプラインだった▲米テキサス州と東部を結ぶ同国最大の燃料パイプラインを停止させたこのサイバー攻撃である。運営会社は連邦政府と共に週内の復旧をめざすが、停止が長引けば燃料価格の高騰などで米東部の経済が大きな打撃を受ける恐れもある▲米FBIはロシアのハッカー集団「ダークサイド」の犯行への関与を断定した。同集団はランサムウエアを開発して実行グループに提供し、交渉窓口を設けて被害者に対応する手口で知られ、「われわれの目的は金だ」と声明を出した▲基幹インフラを人質にされた米大統領はロシア政府には犯罪に対処する責任があると要求した。今後さらに一国の死命を制する金融やエネルギーなども人質にとられかねぬ「王の身代金」現代版である。

毎日新聞・ 2021/5/12・余録

王の身代金⁇


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Posted by マー君 at 10:48│Comments(0)記事
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