2020年12月22日

石川啄木

人の世のはかなさや自身の満たされぬ心を「砂」に例えたのは石川啄木。明治晩期に異彩を放ち、26歳の若さで逝った彼の第1歌集「一握の砂」は現代でも版を重ねている►小説や詩を志しながら期待した評価は得られなかった。多額の借金を抱かえ、職や居を転々とした。そんな啄木の挫折感は作品に深く投影されている。〈いのちなき砂の悲しさよ/さらさらと/握れば指のあひだより落つ〉►こちらは使命を見事に果たした。宇宙航空研究開発機構〈JAXA〉の探査機「はやぶさ2」。52億㌔の旅を経て地球に帰還させたカプセルの中に小惑星「りゅうぐう」で採取した砂粒が〝どっさり〟入っていた►量は約5・4㌘。一握りにも満たぬが、想定の0・1㌘を大きく上回った。宇宙の成り立ちや生命の起源の解明につながるとの期待も膨らむ。たかが砂、されど砂ーとと形容すべきか►〈ふるさとの山に向かひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな〉。岩手県の山村で生まれ育った啄木は故郷への思慕を断ち切れなかった。コロナ禍で帰省もままならない今年の列島。ゆえにこの一首にも改めて心を引かれる►「一握の砂」が発表されたのは1910年12月。それから110年後の今月、はやぶさ2が地球に「玉手箱」を届け、再び宇宙探査の旅に出た。人の営みの過去と現在と未来は不思議につながっている。そんな感慨も覚える年の瀬である。

西日本新聞・春秋・2020/12/22
石川啄木
名前は知っているが石川啄木ってどんな人?
Wikipediaには
・・借金​

啄木はいわゆる「たかり魔」で、困窮した生活ゆえに頻繁に友人知人からお金をせびっていた。特に先輩の金田一京助は樺太に出張中にも啄木から金の無心を受けた。

上述のように啄木は各方面に借金をしており、またそのことを自身で記録に残しているが、合計すると全63人から総額1372円50銭の借金をしたことになる。この金額の内、返済された金額がどれくらいあるかは定かではない(2000年頃の物価換算では1400万円ほど])。この借金の記録は、宮崎郁雨(合計額として最多の150円の貸し主)によって発表されたが、発表の後には啄木の評価は「借金魔」「金にだらしない男」「社会的に無能力な男」というものが加わるようになった。

・・性格​

啄木は友人宛の手紙で蒲原有明を「余程食へぬやうな奴だがだましやすい」、薄田泣菫や与謝野鉄幹を「時代おくれの幻滅作家」と記すなど、自身が影響を受けたり世話になった作家を裏で罵倒したほか、友人からの援助で生活を維持していたにもかかわらず「一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと」と詠んだ句を遺すなど、傲慢不遜な一面があった。


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Posted by マー君 at 11:08│Comments(0)記事
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