2017年12月29日
先生ちょっとマクっていいですか?
作日(12/28)は官庁御用納め、今年も残りわずかである。
新聞の記事もここにきて、今年の流行語や新語、造語などの言葉に関係するものが多くなっています。
今日も日本語のはなしですが一瞬ドキッとするような話です。
昨日の読売新聞【編集手帳】でパッと目に付いた新聞記事のこの文章「先生ちょっとマクっていいですか?」
ここで使われている言葉をそのまま理解できる人たちはごく一部の人達だとおもいます。
一般的には「まくる」とはおおっているものを、はいだり、上げたりして下の物をあらわすと云う意味で使われます。
先生がスカートを一瞬押さえるのも無理はありません。
説明を読み終わらないとスカートをマクる行為だけが頭に残って本来の意味は通じません。
若い人達だけに通じる日本語かも知れませんね。

大学教員の女性が朝の出勤時、駅であった男子学生と歩いていると、学生がふいに言った。「先生ちょっとマクっていいですか?」。教員はスカートを押さえた◆言語学者の窪園晴夫さんの近著『通じない日本語』(平凡社新書)に、実際にあった出来事として紹介されている。この場合の【まくる】はむろんスカートには関係なく、ハンバーガー店に立ち寄ることを言う◆「る」で終わる新語といえば、昨年の「神ってる」が浮かぶが、今年、女子中学生を中心に流行したのは【ストーリーってる】だという。インスタグラムに「ストーリー」と呼ばれる機能があり、動詞化したようである◆これを使うと、24時間過ぎればアップした画像が自動消去される。いわば「消える日記」だろうか。毎日の物語がすぐに消えて、すぐにまた始まる。刹那的だが、引きずるものがなくて、そこがいいのかもしれない◆じつは最近、若者言葉の変化を聞いてもあまり驚かない。というのも、江戸時代の流行語を知ったことがある。【茶づる】。お茶漬けを食べることで、広辞苑にも載っている。昔からの「る」だったんですね。
窪園晴夫
●窪薗 晴夫(くぼぞの はるお、1957年3月17日~)は、日本の言語学者。専門は音声学・音韻論。国立国語研究所教授。 英語への興味から研究生活を始めたものの、イギリス留学時代の「母語である日本語のことをほとんど知らない」という体験によって、日本語への探求へと研究対象を変えてゆくこととなる。近年は母方言である鹿児島方言の調査や借用語の促音挿入問題を中心に、言語接触による言語変化についての研究を行っている。
●経歴
鹿児島県薩摩川内市出身。
1975年、鹿児島県立川内高等学校を卒業。
1979年、大阪外国語大学(現在の大阪大学外国語学部)英語学科を卒業。
1981年、名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程を修了。
イギリスのエジンバラ大学大学院留学(1983年 - 1986年)の後、南山大学助教授、大阪外国語大学助教授、神戸大学大学院人文学研究科教授を経て、現在は国立国語研究所教授。
2015年4月、日本言語学会会長に就任。
日本学術会議連携会員。
●主な出版物
通じない日本語―世代差・地域差から見る言葉の不思議
窪薗晴夫
平凡社 2017年12月
オノマトペの謎ーピカチュウからモフモフまで
窪薗晴夫 (担当:編者)
岩波書店 2017年5月
The Phonetics and Phonology of Geminate Consonants
窪薗晴夫 (担当:編者)
Oxford University Press 2017年4月
Mouton Handbook of Japanese Phonetics and Phonology
窪薗晴夫 (担当:編者)
Mouton de Gruyter 2015年2月
日英対照 英語学の基礎
窪薗晴夫 (担当:共著, 範囲:第1章 音韻論)
くろしお出版 2013年11月
新聞の記事もここにきて、今年の流行語や新語、造語などの言葉に関係するものが多くなっています。
今日も日本語のはなしですが一瞬ドキッとするような話です。
昨日の読売新聞【編集手帳】でパッと目に付いた新聞記事のこの文章「先生ちょっとマクっていいですか?」
ここで使われている言葉をそのまま理解できる人たちはごく一部の人達だとおもいます。
一般的には「まくる」とはおおっているものを、はいだり、上げたりして下の物をあらわすと云う意味で使われます。
先生がスカートを一瞬押さえるのも無理はありません。
説明を読み終わらないとスカートをマクる行為だけが頭に残って本来の意味は通じません。
若い人達だけに通じる日本語かも知れませんね。

大学教員の女性が朝の出勤時、駅であった男子学生と歩いていると、学生がふいに言った。「先生ちょっとマクっていいですか?」。教員はスカートを押さえた◆言語学者の窪園晴夫さんの近著『通じない日本語』(平凡社新書)に、実際にあった出来事として紹介されている。この場合の【まくる】はむろんスカートには関係なく、ハンバーガー店に立ち寄ることを言う◆「る」で終わる新語といえば、昨年の「神ってる」が浮かぶが、今年、女子中学生を中心に流行したのは【ストーリーってる】だという。インスタグラムに「ストーリー」と呼ばれる機能があり、動詞化したようである◆これを使うと、24時間過ぎればアップした画像が自動消去される。いわば「消える日記」だろうか。毎日の物語がすぐに消えて、すぐにまた始まる。刹那的だが、引きずるものがなくて、そこがいいのかもしれない◆じつは最近、若者言葉の変化を聞いてもあまり驚かない。というのも、江戸時代の流行語を知ったことがある。【茶づる】。お茶漬けを食べることで、広辞苑にも載っている。昔からの「る」だったんですね。

●窪薗 晴夫(くぼぞの はるお、1957年3月17日~)は、日本の言語学者。専門は音声学・音韻論。国立国語研究所教授。 英語への興味から研究生活を始めたものの、イギリス留学時代の「母語である日本語のことをほとんど知らない」という体験によって、日本語への探求へと研究対象を変えてゆくこととなる。近年は母方言である鹿児島方言の調査や借用語の促音挿入問題を中心に、言語接触による言語変化についての研究を行っている。
●経歴
鹿児島県薩摩川内市出身。
1975年、鹿児島県立川内高等学校を卒業。
1979年、大阪外国語大学(現在の大阪大学外国語学部)英語学科を卒業。
1981年、名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程を修了。
イギリスのエジンバラ大学大学院留学(1983年 - 1986年)の後、南山大学助教授、大阪外国語大学助教授、神戸大学大学院人文学研究科教授を経て、現在は国立国語研究所教授。
2015年4月、日本言語学会会長に就任。
日本学術会議連携会員。
●主な出版物
通じない日本語―世代差・地域差から見る言葉の不思議
窪薗晴夫
平凡社 2017年12月
オノマトペの謎ーピカチュウからモフモフまで
窪薗晴夫 (担当:編者)
岩波書店 2017年5月
The Phonetics and Phonology of Geminate Consonants
窪薗晴夫 (担当:編者)
Oxford University Press 2017年4月
Mouton Handbook of Japanese Phonetics and Phonology
窪薗晴夫 (担当:編者)
Mouton de Gruyter 2015年2月
日英対照 英語学の基礎
窪薗晴夫 (担当:共著, 範囲:第1章 音韻論)
くろしお出版 2013年11月