4月21日(金)~6月4日(日) 八代市立博物館で「丸山応挙」作品の展示会が行われています。実はこの展覧会は、昨年も同じ企画で同じ時期に開催予定だったのですが、開催を次の日に迎えた14日の夜、熊本地震が起きてやむなくこの企画は昨年は中止せざるを得ない結果となりました。作品を無傷で相国寺に返さなくてはの想い一筋に、当館学芸員総出で展示物はすべてその日のうちに倉庫に納めたそうです。博物館にはほかの展示物もあり片づけは大変だったそうです。23日(日)に博物館学芸員の鳥津亮二氏の「丸山応挙」~展覧会鑑賞のツボという題名で展覧会講座が2時からありました。話は昨年の地震の話から始まり今回再び「丸山応挙」展覧会を開けるようになった経緯から始まりました。その大きな要因の一つは、あの地震にも関わらず作品に傷一つ付けずに貸主の相国寺に戻した事です。相国寺もあの八代ならという思いで昨年と同様1点も違わず、26点の作品を貸して呉れたそうです。お互いの想いが通じ合って信頼感が生まれた結果です。
八代市は熊本地震復興祈念として昨年同様の「丸山応挙」展を春季特別博覧会に選びました。
円山応挙(1733~1795)は江戸時代中期(18世紀)に京都で活躍した絵師です。
自然や事物の美しさをありのまま描く「写生」を追及し、従来の日本の絵画観に画期的な変革をもたらした近世絵画の巨匠です。
相国寺とは・・相国寺(しょうこくじ)は、日本の禅寺。京都市上京区にある臨済宗相国寺派大本山の寺である。
本尊は釈迦如来、開基(創立者)は足利義満、開山(初代住職)は夢窓疎石である。
京都の観光名所として著名な鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)は、相国寺の山外塔頭(さんがいたっちゅう)である。
スライドを使って応挙の絵について説明する鳥津亮二氏
円山応挙 略年表
●1733 享保18 1歳 丹波国桑田郡穴太村(京都府亀岡市)で、農業を営む丸山藤左衛門の次男として生まれる。
11,12歳の頃に京都に出たという説あり。
●1747 延享4 15歳 この頃、京都四条新町東入の岩城という呉服屋に奉公したという。
のち、四条富小路西入町の玩具商・尾張屋勘兵衛の世話になるという。
●1748 寛延元 16歳 この頃、尾張屋勘兵衛の店にて眼鏡絵を描くという。
●1749 寛延2 17歳 この頃、狩野派の画家・石田幽汀の門に入り、本格的に絵の勉強を始める(15歳説もあり)。
●1755 宝暦5 23歳 この頃、「氐」「一嘯」の書名を用いる。
●1759 宝暦9 27歳 この頃、「夏雲」「主水」の書名を用いる。
●1765 明和2 33歳 この頃から「仙嶺」の書名を用いる。
この年、円満院(滋賀県)祐常門主の『萬誌』に「丸山左源太」の名がみえる。
祐常門主との関係がはじまり、このころ「七難七福図巻」作成を依頼されたか。
●1766 明和3 34歳 この年に応挙と改め、以降「應擧之印」「仲選」の白文方印を生涯使用する。長男応瑞が生まれる。
●1768 明和5 36歳 3月、『平安人物志』画家の部の2人目に掲載、「四条麴屋町西入町」に住む。「七難七福図巻」完成する。
●1769 明和6 37歳 円満院雪之間の襖絵(千葉市美術館所蔵)や「雪中山水図屏風」を描く。
●1771 明和8 39歳 「牡丹孔雀図」を描く。
●1772 安永元 40歳 この頃から豪商三井家との関係が始まるか。「大瀑布図」を描く
●1781 天明元 49歳 光格天皇の即位大礼のために「牡丹孔雀図屏風」を描く。この頃から、源姓を名乗るか。
●1782 天明2 50歳 7月、『平安人物志』画家の部の筆頭に掲載される。「四条堺町東入町」に住む。
●1784 天明4 52歳 閏正月、愛知明眼院(現東京国立博物館)に「老松図壁貼付」などを描く。
「薔薇文鳥図」、「朝顔図」、「山水図扇面」を描く。
●1785 天明5 53歳 3月、紀州草堂寺(和歌山県)に「雪梅図襖」などを描く。
●1786 天明6 54歳 10月、紀州無量寺(和歌山県)に「山水図壁貼付」などを描く。「釈迦十六善神像」を描く。
●1787 天明7 55歳 夏、金刀比羅宮(香川県)に「遊鶴図襖」などを描く。12月、大乗寺(兵庫県)に「山水図襖」などを描く。 ●1788 天明8 56歳 正月、天明の大火にあい、五条鴨川東の喜雲院に呉春と同居する。6月、郷里亀岡の金剛寺に「群仙図襖」「山水図襖」「波濤図襖」などを描く。
●1790 寛政2 58歳 この年、御所造営が行われ、応挙は一門を率いて障壁画制作に力を注ぐ。恭礼門院御殿(現相国寺開山堂)に「雪中山水図」を描き、この応瑞は杉戸絵を描く。
●1791 寛政3 59歳 2月、東本願寺岐阜別院(現東本願寺桜下亭)に襖絵を描く。
●1795 寛政7 63歳 7月17日没す。四条大宮西入悟真寺(現在太秦に移転)に葬られる。
※太字は今回展示作品
