八代市役所もやっと仮庁舎が完成して10月3日より仮庁舎で業務が開催されることになりました。地震から約半年ぶりのことです。
10月8日午前1時46分ごろ、熊本県の阿蘇山の中岳第1火口で爆発的噴火が発生しました。阿蘇の噴火と熊本地震、何らかの関係があるのだろうか。阿蘇のこの様な噴火は36年ぶりだと言われています。これも熊本地震から約半年の出来事です。
気象庁は、4月に発生した熊本地震との関係は不明としていますが、いろいろな機関の見識者や専門家たちの見方はまちまちです。
鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)は「地震の影響で、ガスの圧力が高まった可能性がある」。
火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣東大名誉教授(マグマ学)は「地震の影響は証明できないが、地震によってマグマだまりが絞られて浅い所まで上がってきたことなども考えられる」として何らかの影響があるように発言されています。
この噴火について、火山噴火予知連絡会副会長の石原和弘・京都大名誉教授(火山物理学)は「火口付近から1日数千トンの二酸化硫黄が出ていた上に、10月に入ってからは(火口直下でマグマが上昇する際に周辺の岩石を壊すことで起きる)火山性地震の数が増えていた。火口部に湯だまりが残っている点を除けば、あと一押しで噴火する状況だった」と語る。 噴火の規模としては「噴煙は高くまで上がっているが、噴出物の量は特に多いわけではないと思う。爆発力は、近年の阿蘇山としては強いが、他の火山と比べれば御嶽山よりも少し強いぐらいで、桜島や2011年2月の新燃岳などの噴火に比べれば弱い」とみる。
また、4月の熊本地震との関係については「噴火に向かっていた火山活動が地震でむしろ邪魔をされた形になっていたのではないか。地震の影響がなくなってきたので本来の阿蘇山の活動に戻ったということだと思う」と話し地震との関係は逆に地震活動が火山活動を遅らせたような説明をされています。
近くに住む我々としてはどちら就かずの説明をどの様に受け止めればいいのか、これらの災害から身の安全を守る為の防災上の問題や避難の問題などを考えるとため息が出るばかりです。

「平成28年熊本地震」震度1以上の地震回数
4/14ー4/30 (回数)1093 (累計)1093
5/1 -5/31 520 1613
6/1 -6/30 214 1827
7/1 -7/31 114 1941
8/1 -8/31 109 2050
9/1 -9/30 74 2124
10/1 2 2126
10/2 2 2128
10/3 2 2130
10/4 1 2131
10/5 2 2133
10/6 1 2134
10/7 0 2134
10/8 0 2134
10/9 1 2135
*10/10(3時~4時)には震度3の地震が起きています。阿蘇の噴火との関係は・・?