2021年11月30日
暦のお話
早いものであすから師走。書き込みで汚れた壁のカレンダーを1枚めくる。霜月のあれこれを思い出しながら、最後の1枚に来月の予定を埋めていく。慌ただしい年の瀬も頑張ろう、と気持ちにスイッチが入る▼暦は「日(か)読み」から転じたとも。1年が「365日」の暦は古代エジプトでも使われていたそうだ。ナイル氾濫の時期を知るためだった▼ローマ時代にカエサルが4年に1度のうるう日を加え、教皇グレゴリウス13世は400年間に3回、うるう日を省いた。改善を重ねて現代の暦につながった▼暦を「票読み」の道具にしてはなるまい。日本郵便が郵便局長ら96人を訓戒処分などにした。局長らは日本郵便の経費で購入したカレンダーを自民党参院議員の後援会員らに配っていた。小規模局の局長らでつくる任意団体「全国郵便局長会」の指令だ▼局長会は参院選比例代表で自民党公認の組織内候補をトップ当選させるなど強い政治力を誇り、局長人事も左右してきたという。日本郵便もカレンダーの「政治流用」を黙認していた節がある。地域に根差した郵便局の信頼を損なう行為だ。本紙の調査報道で問題が発覚。批判の洪水でようやく処分に▼そろそろ年賀状の季節。学生時代のアルバイトで、雪道を自転車で配達した元旦の苦労を思い出す。現場で頑張っている人たちのためにも、旧弊で汚れた暦はめくり、信頼のスイッチを入れ直す改善を。
西日本新聞・春秋・2021/11/30
※旧弊(きゅうへい)・・1 古い習慣・制度などの弊害 2 古い習慣や考え方にとらわれること。

暦の中にもいろいろな歴史があります。
西日本新聞・春秋・2021/11/30
※旧弊(きゅうへい)・・1 古い習慣・制度などの弊害 2 古い習慣や考え方にとらわれること。

暦の中にもいろいろな歴史があります。
Posted by マー君 at 10:06│Comments(0)
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