2019年04月16日
縄文時代の6区分は土器の区分から
層位学と型式学、土器年表と土器編年、指標と標識について(公益財団法人 横浜市ふるさと歴史財団 埋蔵文化財センター作成文章参考)
文字の記録がない時代の歴史は、遺物が古いとか新しいということで年代を組み立てていきます。縄文時代になって土器が作られるようになり、この土器を手掛かりに年代を作っていきます。土器の年代はどの土層から出土したかが大きな手掛かりになります。層位学では一般的に上位から出土するものは下位のものより新しいという考え方からいろいろな遺跡の共通する層を見つけながら、その上や下にある層に入っている土器を較べて相対的な並び順を決めていくことができます。
対応する土層がない場合などでは、土器のもつ特徴(形や文様など)を較べていく方法もあります。こちらは型式学(けいしきがく)的な方法と呼ばれるものです。
これらの方法をいくつも積み重ねて分かった土器の年表(並び順)のことを土器編年(どきへんねん)表といいます。
時期を表わすのに適した資料がまとまって出土した時には、その資料が指標(しひょう=基準)となり、見つかった遺跡の名前がその時期の土器の名前として使われることがあります。こうした遺跡のことを標式(ひょうしき)遺跡といいます。
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縄文時代は6つの時代に区分けされています。
縄文時代に関する研究が始まった当初は前期・中期・後期の3つしかなかったんだけど、発見される土器や資料などに対する研究が進んだ結果、現在では6つになったとのこと。
縄文時代の6区分
縄文時代は、
草創期
早期
前期
中期
後期
晩期
この6つで成り立っている。
縄文時代に作られた土器は、この6つの期間それぞれで異なった特徴を持っている。
つまりこの時期区分は、「土器の種類による区分」ということです。
草創期・・・1万5000年前~1万2000年前
早期 ・・・1万2000年前~7000年前
前期 ・・・7000年前~5500年前
中期 ・・・4500年前~3300年前
後期 ・・・4500年前~3300年前
晩期 ・・・3300年前~2800年前
縄文土器の全体的な特徴として、
●低温で焼かれている
●黒褐色
●厚手
がある。
しかし、土器の形や文様は時期によって大きく異なる。
それぞれの区分での土器の特徴
草創期

約1万2000年前のものとされる、日本の歴史の中でも最も古いレベルの土器。
丸底で深い形をしている。さらに、年度をひも状にしてくっつけた文様が特徴(隆起線紋土器ともいう)。
早期

草創期のものと比べて先端が尖っているのがわかる(尖底深鉢土器)。
草創期の土器が丸底だったために地面に置いたりすると不安定だったんだけど、早期の土器は地面に先っちょを差し込んで使う。
前期

平底になって置いても安定する形に。「縄の紋様」が非常に鮮明になって、口の部分も豪華になってきました。
関東地方などで広まった。
平底になって置いても安定する形に。「縄の紋様」が非常に鮮明になって、口の部分も豪華になってきたね。
関東地方などで広まった。
中期

ここにきて一気に装飾が豪華に。
この土器は炎が燃え盛るような形をしているため火炎土器とも言われている。
また、草創期から中期にかけてだんだん土器も大型化してきている。
後期

後期に入ると、今までと打って変わって小型化し、実用性がアップした。
デザインも落ち着いているのが特徴として挙げられる。
画像の土器は注口土器と言われる。
晩期

晩期では後期よりもさらに小型化、かつ芸術性の高い土器に昇華した。
紋様も複雑化して、より精巧になった。
画像の土器は亀ヶ岡式土器と呼ばれるものだ。
文字の記録がない時代の歴史は、遺物が古いとか新しいということで年代を組み立てていきます。縄文時代になって土器が作られるようになり、この土器を手掛かりに年代を作っていきます。土器の年代はどの土層から出土したかが大きな手掛かりになります。層位学では一般的に上位から出土するものは下位のものより新しいという考え方からいろいろな遺跡の共通する層を見つけながら、その上や下にある層に入っている土器を較べて相対的な並び順を決めていくことができます。
対応する土層がない場合などでは、土器のもつ特徴(形や文様など)を較べていく方法もあります。こちらは型式学(けいしきがく)的な方法と呼ばれるものです。
これらの方法をいくつも積み重ねて分かった土器の年表(並び順)のことを土器編年(どきへんねん)表といいます。
時期を表わすのに適した資料がまとまって出土した時には、その資料が指標(しひょう=基準)となり、見つかった遺跡の名前がその時期の土器の名前として使われることがあります。こうした遺跡のことを標式(ひょうしき)遺跡といいます。
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縄文時代は6つの時代に区分けされています。
縄文時代に関する研究が始まった当初は前期・中期・後期の3つしかなかったんだけど、発見される土器や資料などに対する研究が進んだ結果、現在では6つになったとのこと。
縄文時代の6区分
縄文時代は、
草創期
早期
前期
中期
後期
晩期
この6つで成り立っている。
縄文時代に作られた土器は、この6つの期間それぞれで異なった特徴を持っている。
つまりこの時期区分は、「土器の種類による区分」ということです。
草創期・・・1万5000年前~1万2000年前
早期 ・・・1万2000年前~7000年前
前期 ・・・7000年前~5500年前
中期 ・・・4500年前~3300年前
後期 ・・・4500年前~3300年前
晩期 ・・・3300年前~2800年前
縄文土器の全体的な特徴として、
●低温で焼かれている
●黒褐色
●厚手
がある。
しかし、土器の形や文様は時期によって大きく異なる。
それぞれの区分での土器の特徴
草創期

約1万2000年前のものとされる、日本の歴史の中でも最も古いレベルの土器。
丸底で深い形をしている。さらに、年度をひも状にしてくっつけた文様が特徴(隆起線紋土器ともいう)。
早期

草創期のものと比べて先端が尖っているのがわかる(尖底深鉢土器)。
草創期の土器が丸底だったために地面に置いたりすると不安定だったんだけど、早期の土器は地面に先っちょを差し込んで使う。
前期

平底になって置いても安定する形に。「縄の紋様」が非常に鮮明になって、口の部分も豪華になってきました。
関東地方などで広まった。
平底になって置いても安定する形に。「縄の紋様」が非常に鮮明になって、口の部分も豪華になってきたね。
関東地方などで広まった。
中期

ここにきて一気に装飾が豪華に。
この土器は炎が燃え盛るような形をしているため火炎土器とも言われている。
また、草創期から中期にかけてだんだん土器も大型化してきている。
後期

後期に入ると、今までと打って変わって小型化し、実用性がアップした。
デザインも落ち着いているのが特徴として挙げられる。
画像の土器は注口土器と言われる。
晩期

晩期では後期よりもさらに小型化、かつ芸術性の高い土器に昇華した。
紋様も複雑化して、より精巧になった。
画像の土器は亀ヶ岡式土器と呼ばれるものだ。
Posted by マー君 at 07:44│Comments(0)
│歴史