2018年09月18日
科学の進歩は輝かしい未来をもたらす?
科学の進歩は輝かしい未来をもたらす。20世紀は大人も子供もそう信じていた。♪心やさしい ラララ科学の子/十万馬力だ 鉄腕アトム。時代を象徴するアニメの主題歌は、谷川俊太郎さんの作詞だ
▼♪どんなに大人になっても 僕等(ぼくら)はアトムの子供さ/みんなで力を合わせて 素敵(すてき)な未来にしようよ(山下達郎さん作詞「アトムの子」)。♪宇宙服 流行(はや)りし頃/科学も夢を見てた(松任谷由実さん作詞「未来は霧の中に」)。当時、こんな歌詞が心地よく胸に響いた
▼これも科学が見せてくれた人類の夢の一つだった。高速増殖炉もんじゅ。使用済み燃料が取り出され廃炉作業が始まった、と先日の本紙に。燃やした以上の燃料を生み出す「夢の原子炉」には1兆円以上が使われたが、22年間で250日稼働しただけ
▼同じ日の紙面に「長崎新幹線 立ち往生」の記事。「夢の鉄道技術」とされたフリーゲージトレイン(軌間可変電車)。新幹線と在来線を直通し、佐賀、長崎を疾走するはずが、技術的に行き詰まり、導入を断念した
▼ガリレオは「責任を取れない人間は科学者であってはならない」「結果には全て原因がある」と言った。巨額の税金を投じて失敗した原因と責任は明確にすべきだ
▼その上で発明王エジソンの言葉を。「困るということは、次の新しい世界を発見する扉である」。素敵な未来へ、科学の子供たちに新たな夢を見せてほしい。
=2018/09/05付 西日本新聞朝刊=
この記事には色々教えられることがあります。
アトムを見て育った子供たちが大人になって世の中は便利になり住みやすくなりました。
しかし一方では身の危険を感じるような出来事も起こっています。
便利になるということは片方では危険や苦痛を伴うことなんですね。
皆様はどう読み解かれましたか。
もんじゅのことはあまり理解していなかったので少し調べてみました。
ここにもまた偉い人達の汚い部分が見えてきました。
日本人は失敗を明らかにしようとせず隠蔽しようとする厭な癖がある様ですね。


●もんじゅとは、日本の福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉である。研究用原子炉との位置付けから、商業用原子炉と異なり、文部科学省の所管となる。高速増殖炉実用化のための原型炉として建設されたが、冷却用ナトリウム漏れ事故等のトラブルにより、ほとんどの期間は運転停止状態であった。2016年12月21日に廃炉が正式決定された。
●もんじゅは、MOX燃料(プルトニウム・ウラン混合酸化物)を使用し、消費した量以上の燃料を生み出すことのできる高速増殖炉の実用化のための原型炉であり、高速実験炉常陽でのデータを基に建設された、日本で2番目の高速増殖炉である。
核燃料サイクルの計画の一環であり、新型転換炉ふげんと共に開発が進んでいた。日本国政府は、高速炉開発を「国家プロジェクト」と位置付けており、国際的にも高速炉を始めとした「第4世代原子炉」の研究開発において、主導的な役割を果たしているとされた。もんじゅは、その中心となる施設である。2011年現在、常陽及びもんじゅによって得られたデータを基にして、高速増殖炉開発の次の段階となる実証炉の設計が行われている。
もんじゅは1995年に、冷却材の金属ナトリウム漏洩と、それによる火災事故を起こしたが、事故が一時隠蔽されたことから、各所で物議を醸した。その後、運転再開のための本体工事が2007年に完了し、2010年5月6日に2年後の本格運転を目指して運転を再開した。しかし、2010年8月の炉内中継装置落下事故により、再び稼働ができなくなった。2012年に再稼働する予定であったが実現せず、2016年12月21日廃炉が正式決定された。
もんじゅの目的は、高速増殖炉の原型炉として実用化・商用化に向けた技術開発に寄与することであった。すなわち、その設計や建設・稼働の経験を通じて、高速増殖炉の発電性能および信頼性・安全性を実証し、また高速増殖炉の経済性が、将来の実用炉の段階において、既存の発電炉に対抗できる目安を得ることであった。
もんじゅは、日本原子力発電株式会社敦賀発電所と関西電力株式会社美浜発電所の2つの発電所と接続されている。