2018年06月22日
桜桃忌(太宰治6/19)
この記事を目にする前にうら覚えながらつい最近太宰治についてテレビを見た覚えがあります。
半分以上寝ながら見ていたので中身はほとんど覚えていません。
新聞を調べてみますと6月19日午後10時からNHK・Eテレの知恵泉という番組で「本日桜桃忌太宰治のしたたか人生悩みを力に変える知恵走れメロス驚きの裏話文豪対決!」という太宰治を取り上げてのものであったようです。
若い時から太宰治という作家はあまり好きではなくてそれでも作品からは読んでいると引き込まれそうになるほどの魅力を感じるので去年この方の生家を訪ねて青森まで行きました。
青森に行って感じたことは太宰の生き方が生い立ちや育ちに影響されてのものであることが分かりました。
太宰の親が金貸しをしていて生活は何の不自由のないものでしたが近所の小作人の生活との格差が彼にとっては許せないものであった様です。
自分の中でなかなか理解しきれない太宰という作家、今日は【春秋】から少し学びました。
うっとうしい梅雨時に、さわやかな味わいがうれしいサクランボ。日本に入ってきたのは明治の初め。北海道で栽培が始まり東北などに広まったという
►サクランボは別名「桜桃」。忌日にこの名が付いた作家がいる。1948年、入水自殺した太宰治だ。遺体が見つかった6月19日が命日とされる。没後70年を迎えた今年の「桜桃忌」も多くのファンが太宰をしのんだ
►忌日の名付け親は太宰と同郷で親交の深かった直木賞作家の今官一(こんかんいち)。亡くなる直前に残した短編小説「桜桃」にちなんで命名したそうだ。桜桃が実る頃に逝った太宰にふさわしい
►小説は〈子供より親が大事、と思いたい〉で始まる。主人公は太宰自身を思わせる作家。妻は幼い3人の子供の世話に追われるが、作家は家事も育児もせず、仕事も行き詰まる。煩わしい現実から逃避した作家はなじみの女の酒場へ。そこで桜桃が出た
►〈家では子供にぜいたくなものを食べさせない。桜桃など見たこともないかもしれない。持って帰ったら喜ぶだろう〉。作家はそう思う。が、持ち帰りはしない。大皿に盛られた桜桃を〈極めてまずそうに食べては種を吐き〉を繰り返し、心の中で〈子供よりも親が大事〉とつぶやくのだ
►「父親失格」「人間失格」と憤慨するか、太宰の深い苦悩に心を動かされるか。読み手次第だが、さわやかな桜桃が食べたくなる“うっとうしい物語”なのは間違いない。
=2018/06/22付 西日本新聞朝刊=