2017年03月31日
EUについて。
今日も少し勉強。知らないことが多いのは仕方ない。でも少しでも知ろうとすることは大事な事。
リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー(青山栄次郎)・・「EUの生みの親」、「歓喜の歌」
リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデンホーフ=カレルギー(ドイツ語: Richard Nikolaus Eijiro Coudenhove-Kalergi、1894年11月16日 - 1972年7月27日)は、クーデンホーフ家とカレルギー家が連携した伯爵一族クーデンホーフ=カレルギー家の人物で、東京生まれのオーストリアの国際的政治活動家。汎ヨーロッパ連合主宰者。日本人名の幼名を持ち、その名は、青山 栄次郎(あおやま えいじろう)。
汎ヨーロッパ主義(パン・ヨーロッパ主義)を提唱し、それは後世の欧州連合構想の先駆けとなった。そのため欧州連合の父の一人に数えられる。哲学の博士号があり、地政学に造詣が深く、ジャーナリストとしての顔も持つ。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「歓喜の歌」がヨーロッパのシンボル「欧州の歌」に採択されたのはクーデンホーフ=カレルギーの提案による。多数の著作を残し、代表作は『パン・ヨーロッパ』(1923年)、『自由と人生』(1937年)など。

欧州の経済統合を目指したローマ条約の調印から今月で60年。その翌年にフランス、西ドイツなど6カ国による欧州経済共同体(EEC)が発足。後の欧州連合(EU)の前身となった►戦火絶えない欧州に平和と繁栄を築くには、国境を超えて欧州が一つにならなければならない-。欧州統合の理念である「汎(はん)欧州主義」を提唱したのがオーストリアのリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーだ►ヒトラーの人種差別思想と言論で戦ったことでも知られる「EUの生みの親」。実は日本人の血が流れている。駐日大使だった父が日本女性と結婚し東京で生まれた。日本名は青山栄次郎という►EUの式典で「欧州の歌」として演奏されるベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」。これも、欧州全体を象徴する歌を、というカレルギーの発案で採用された►人なら60年の歳月は還暦。論語が「耳順(したが)う」とする成熟の年齢だが、EUは分裂の危機に。英国が離脱を正式に通知した。他の加盟国でも移民排斥などを訴えて大衆を扇動する極右勢力が台頭。人の意見に耳を傾けるどころか、聞く耳持たぬ不寛容が欧州を覆う►統合の果実を享受した国とできなかった国、豊かになった人々と疎外感を強める人々。その軋轢(あつれき)が不協和音を奏でている。EUに友愛と平和を歌い上げる「歓喜の歌」を再び響かせたい。それは二つの祖国を持つカレルギーの願いでもあろう。
2017・03・31 西日本新聞 【春秋】

リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデンホーフ=カレルギー(ドイツ語: Richard Nikolaus Eijiro Coudenhove-Kalergi、1894年11月16日 - 1972年7月27日)は、クーデンホーフ家とカレルギー家が連携した伯爵一族クーデンホーフ=カレルギー家の人物で、東京生まれのオーストリアの国際的政治活動家。汎ヨーロッパ連合主宰者。日本人名の幼名を持ち、その名は、青山 栄次郎(あおやま えいじろう)。
汎ヨーロッパ主義(パン・ヨーロッパ主義)を提唱し、それは後世の欧州連合構想の先駆けとなった。そのため欧州連合の父の一人に数えられる。哲学の博士号があり、地政学に造詣が深く、ジャーナリストとしての顔も持つ。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「歓喜の歌」がヨーロッパのシンボル「欧州の歌」に採択されたのはクーデンホーフ=カレルギーの提案による。多数の著作を残し、代表作は『パン・ヨーロッパ』(1923年)、『自由と人生』(1937年)など。

欧州の経済統合を目指したローマ条約の調印から今月で60年。その翌年にフランス、西ドイツなど6カ国による欧州経済共同体(EEC)が発足。後の欧州連合(EU)の前身となった►戦火絶えない欧州に平和と繁栄を築くには、国境を超えて欧州が一つにならなければならない-。欧州統合の理念である「汎(はん)欧州主義」を提唱したのがオーストリアのリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーだ►ヒトラーの人種差別思想と言論で戦ったことでも知られる「EUの生みの親」。実は日本人の血が流れている。駐日大使だった父が日本女性と結婚し東京で生まれた。日本名は青山栄次郎という►EUの式典で「欧州の歌」として演奏されるベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」。これも、欧州全体を象徴する歌を、というカレルギーの発案で採用された►人なら60年の歳月は還暦。論語が「耳順(したが)う」とする成熟の年齢だが、EUは分裂の危機に。英国が離脱を正式に通知した。他の加盟国でも移民排斥などを訴えて大衆を扇動する極右勢力が台頭。人の意見に耳を傾けるどころか、聞く耳持たぬ不寛容が欧州を覆う►統合の果実を享受した国とできなかった国、豊かになった人々と疎外感を強める人々。その軋轢(あつれき)が不協和音を奏でている。EUに友愛と平和を歌い上げる「歓喜の歌」を再び響かせたい。それは二つの祖国を持つカレルギーの願いでもあろう。
2017・03・31 西日本新聞 【春秋】
Posted by マー君 at 13:36│Comments(0)
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