2016年09月29日
大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方
以前、熊本地震が起きてから毎月の様に気象庁が出していた「地震調査研究推進本部 地震調査委員会の見解」が〝2016年7月の地震活動の評価(平成28年8月9日公表)〟で止まっているのは何故なのか疑問に思って文章をまとめたことがありましたが、やっと疑問が解けました。

8月19日に62ページにも及ぶ報告書「大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方」を発表しています。
要点をまとめますと、熊本地震を受けて課題となった3項目を挙げています。
①本震ー余震型の判定条件が妥当でなくなった。
②「余震」という言葉が、より強い揺れは生じないと受け取られた。
③余震確率値が、通常生活の感覚からすると、かなり低い確率(安心情報)と受け取られた。
↓
地震調査委員会(地震活動の予測的な評価手法小検討委員会)において、余震確立の評価手法のみではなく防災上の呼び掛けとして「大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方」を検討。
という誤解を招かない発表の方法に変更したという事です。新聞にも確か取り上げられて、報道内容がこれまでとは違った内容なので、その時はあまりよく解らなかった。
結局のところ気象庁も、本震と報道した4/14の地震が、4/16になって前より強い地震が来たものだから4/14を前震、4/16を本震と説明せざるを得なくなった。また誰も2日前より強い地震が来るとはだれも予測はしていなかった。ここが大きな問題で気象庁も報道のあり方について考えざるを得なくなった。・・・こんなところかな。
気象庁のホームページにこんな記事もありました。
◎もう余震の心配が無いという安全宣言はありますか?
気象庁では、原則として、大きな余震はこれ以上発生しませんという内容の情報(安全宣言)を出すことはありません。これは以下の3つの理由によります。
[1] 余震が完全に収まるまでには数カ月から数年、あるいはそれ以上かかる場合もあること。
[2] 余震活動が収まりつつある段階でも、まれに規模の大きな余震が発生することがあること。
[3] 仮に大きな地震やその余震活動がなかったとしても、日本全国ではどこでも大きな地震が発生する可能性があり、「安全」な状況は存在しないこと。
余震活動が徐々に収まりつつある場合は、報道発表資料で解説することがあります。
ただし、余震活動が完全に収まったことを示すわけではありませんので、当分のあいだは注意が必要です。

「平成28年熊本地震」震度1以上の地震回数
4/14ー4/30 (回数)1093 (累計)1093
5/1 -5/31 520 1613
6/1 -6/30 214 1827
7/1 -7/31 114 1941
8/1 -8/31 109 2050
9/1 5 2055
9/2 2 2057
9/3 4 2061
9/4 5 2066
9/5 2 2068
9/6 2 2070
9/7 7 2077
9/8 4 2081
9/9 0 2081※
9/10 1 2082
9/11 2 2084
9/12 3 2087
9/13 6 2093
9/14 2 2095
9/15 2 2097
9/16 4 2101
9/17 1 2102
9/18 1 2103
9/19 0 2103※
9/20 2 2105
9/21 4 2109
9/22 2 2111
9/23 2 2113
9/24 0 2113※
9/25 1 2114
9/26 1 2115
9/27 2 2117
9/28 1 2118

8月19日に62ページにも及ぶ報告書「大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方」を発表しています。
要点をまとめますと、熊本地震を受けて課題となった3項目を挙げています。
①本震ー余震型の判定条件が妥当でなくなった。
②「余震」という言葉が、より強い揺れは生じないと受け取られた。
③余震確率値が、通常生活の感覚からすると、かなり低い確率(安心情報)と受け取られた。
↓
地震調査委員会(地震活動の予測的な評価手法小検討委員会)において、余震確立の評価手法のみではなく防災上の呼び掛けとして「大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方」を検討。
という誤解を招かない発表の方法に変更したという事です。新聞にも確か取り上げられて、報道内容がこれまでとは違った内容なので、その時はあまりよく解らなかった。
結局のところ気象庁も、本震と報道した4/14の地震が、4/16になって前より強い地震が来たものだから4/14を前震、4/16を本震と説明せざるを得なくなった。また誰も2日前より強い地震が来るとはだれも予測はしていなかった。ここが大きな問題で気象庁も報道のあり方について考えざるを得なくなった。・・・こんなところかな。
気象庁のホームページにこんな記事もありました。
◎もう余震の心配が無いという安全宣言はありますか?
気象庁では、原則として、大きな余震はこれ以上発生しませんという内容の情報(安全宣言)を出すことはありません。これは以下の3つの理由によります。
[1] 余震が完全に収まるまでには数カ月から数年、あるいはそれ以上かかる場合もあること。
[2] 余震活動が収まりつつある段階でも、まれに規模の大きな余震が発生することがあること。
[3] 仮に大きな地震やその余震活動がなかったとしても、日本全国ではどこでも大きな地震が発生する可能性があり、「安全」な状況は存在しないこと。
余震活動が徐々に収まりつつある場合は、報道発表資料で解説することがあります。
ただし、余震活動が完全に収まったことを示すわけではありませんので、当分のあいだは注意が必要です。

「平成28年熊本地震」震度1以上の地震回数
4/14ー4/30 (回数)1093 (累計)1093
5/1 -5/31 520 1613
6/1 -6/30 214 1827
7/1 -7/31 114 1941
8/1 -8/31 109 2050
9/1 5 2055
9/2 2 2057
9/3 4 2061
9/4 5 2066
9/5 2 2068
9/6 2 2070
9/7 7 2077
9/8 4 2081
9/9 0 2081※
9/10 1 2082
9/11 2 2084
9/12 3 2087
9/13 6 2093
9/14 2 2095
9/15 2 2097
9/16 4 2101
9/17 1 2102
9/18 1 2103
9/19 0 2103※
9/20 2 2105
9/21 4 2109
9/22 2 2111
9/23 2 2113
9/24 0 2113※
9/25 1 2114
9/26 1 2115
9/27 2 2117
9/28 1 2118
Posted by マー君 at 15:05│Comments(0)
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