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Posted by おてもやん at

2015年09月18日

小さな記事の答え

2015・9・18 読売新聞 編集手帳

戦争に触れた文章をつづる旅、その少年に読んで聞かせる。感想が返ってくることはないが、いつしか身についた習わしである。◆少年は13歳の時、広島で被爆した。枕もとの父親に2つの問いかけを残して息を引き取ったという。〈お浄土には羊羹があるの?・・お浄土には戦争はないね〉。父親の山本康夫さんが『皮膚のない裸群』という哀切な詩に書き留めている(太平出版社『日本原爆特集』所収)◆少年に読んで聞かせるのは、彼の目に触れても後ろめたくない記事であるのを確かめたいからで、まあ、自己満足の儀式にすぎない。安全保障関連法案を取り上げるときもそうしている◆かわいい子や孫を、甥や姪を戦場に送りたいと願う日本人がどこにいる。一人も、ただの一人もいまい。「戦争反対」は廃案を望む人々の専売特許ではなく、小欄を含めて法案に理解を寄せる人々だってバリバリの戦争反対派である。日米同盟をより緊密にすることで戦争の芽を遠ざけようとする法案に〝戦争法案〟の汚名を着せ、実りある議論に水を差したのは誰だろう◆天国の少年よ。日本の明日を悲観するなかれ。

みんなが反対するのはこの法案の成立の仕方や過程です。本当のことを言わない安倍さんの真意です。日米同盟を強固にすることで本当に戦争の芽を遠ざけることができるのでしょうか。


  


Posted by マー君 at 09:14Comments(0)記事