
5才のシスコを抱いている86才のシスコ
くまもと県民交流館 パレアでの9/9 [塔本シスコ展]に寄せてという講座がありました。2013・9.25(水)~11.4(月) 宇城市不知火美術館にて生誕100年を記念して 塔本シスコ展・この喜びは何だろう を開催する趣旨のお話でした。話は美術館の館長・正村タカシ氏がお話になられました。初めて聞く名前、人の名前?、どこの人、いつ頃の人、何をした人、いろいろな疑問が頭の中を駆け巡り『え!』松橋町にそんな人が居たんだ。とびっくり そしていくつか紹介された作品の中に【馬入れ川】と言う作品は不知火美術館の前の県道338号線沿いの八代ヨリすぐ近くにある川の風景を描いています。2001年の作なので彼女が88歳頃の作品です。幼い頃の楽しかった思い出がこんな綺麗な色彩で頭の中に残っているなんて、なんて素晴らしい人なんだろうと羨ましくも思いました。絵は53歳の時から書き始めたそうですが、作品は素朴そのもの飾り気も何もありませんが、絵全体から受ける印象は、この人にはこの様に見えるのかな・・・ほのぼのとした楽しい絵です。

塔本 シスコ とうもと しすこ 1913年(大正2年) - 2005年(平成17年) 日本の素朴派の画家。熊本県下益城郡松橋町(現宇城市)に9人弟妹の長女として生まれる。父はサンフランシスコ行きの夢を託し「シスコ」と名付けた。
48歳の時に脳溢血で倒れた後、手足のリハビリをかねて独学で絵を描く。日本では山下清や谷内六郎とともに素朴派の画家とされている。