2022年10月15日
速く辞めてもらいたい
あのバルタン星人に息子がいたことをご存じだろうか。「帰ってきたウルトラマン」に登場するバルタン星人ジュニア。父親の雪辱を果たそうとするが、返り討ちにあってしまう▼宇宙忍者とされる父親は、怪獣界で圧倒的な存在感を誇る人気者。核爆発で故郷を失い、難民として地球にたどりついたとの背景設定も興味深い。息子の知名度が低いのも、偉大なる父親の名前の重さゆえか▼さて、この人はどうだろう。岸田首相が31歳の長男翔太郎氏を首相秘書官にした。適材適所だからとの説明だが、将来、岸田家で4代目の国会議員になるのを見据えた布石らしい。身内びいきの箔(はく)づけ人事だとの批判が相次ぐ▼二世どころか4代も続けば、もはや家業というしかない。特異な秘技を代々伝える伝統芸能でもあるまいし、首相はどこを見て仕事をしているのか。難題山積の政権内に「なぜいまか」との声がでるのも当然だ▼世襲議員のすべてが悪いと言うつもりはない。優秀な人材も多い。だが、衆院議員の4人に1人が世襲というのはさすがに多すぎる。民主主義国家における議会は多様性の受け皿として、広く社会の縮図であるべきだ▼社会学者マックス・ウェーバーは著書『職業としての政治』で「政治家にとって大切なのは将来と将来に対する責任である」と説いた。首相は肝に銘じてほしい。バルタン星人も、注意喚起で4を強調してくれているのかもしれない。ああ、あの声が聞こえてくる。フォーフォーフォーフォー。
朝日新聞天声人語 2022/10/15(土)

国民より身内がかわいい、これで日本国の舵がとれるのか?・・・。
朝日新聞天声人語 2022/10/15(土)

国民より身内がかわいい、これで日本国の舵がとれるのか?・・・。
Posted by マー君 at 15:58│Comments(0)
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