古代のギリシャ人たちが勇躍したのは地中海だけではない。北東にある黒海にも早くから乗り出し、交易に力を入れた。ワインやオリーブ油などを船に積み込んで出発し、穀物などを持ち帰った▼その小麦や大麦はギリシャにとって不可欠な食料であったと、チャールズ・キング著『黒海の歴史』にある。栽培地は黒海に面した現在のウクライナにあたる地域で、後に「欧州のパン籠」と呼ばれるようになった▼そしていま、アフリカ東部の国々にとってもウクライナはパン籠である。多くの小麦を輸入していたのだが、ロシアの仕掛けた戦争により黒海が封鎖され届かなくなった。干ばつも重なり、ソマリアなどは深刻な食料不安に陥っている▼そんな暗がりのなかの小さな光となるのか。国連とトルコの仲介でロシアとウクライナが13日、食料輸出再開へ向けて必要な手立てを取ることで合意した。航路の安全確保策などの調整はこれからだが、食料不安を緩和し、世界の穀物価格を下げることにつながってくれれば▼戦争が飢餓をもたらす例は歴史にいくつもある。17世紀の三十年戦争でも主戦場のドイツで深刻な飢饉(ききん)が起きており、戦乱による農村の荒廃が背景にあったようだ。グローバル化した現代では、たとえ収穫ができても輸出が滞れば、どこかに飢えをもたらす▼戦争は戦地にいる兵士や民間人の命を奪うだけでなく、遠く離れた国々での生活も破壊する。愚行という言葉では非難し尽くせないほどの愚行が続いている。
朝日新聞天声人語 2022/07/18

この戦争はいつ終わりますか?

※ロシアが一方的に仕掛けた戦争でロシアはどんどんウクライナの領土を侵略して、ウクライナの方は兵士だけでなく女性や子供など一般人の犠牲が相当の数出ているとニュースで何度も放送されます。
ウクライナを支援する西側諸国の支援策を考えるに戦争に勝たせようと支援しているのか、ロシアの侵略をある程度の段階で終わらせようとしているのかそのあたりの所が全く見えません。
私たちに分からない密約のようなものがあるんでしょうか? 


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Posted by マー君 at 09:36│Comments(0)つぶやき
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