2022年07月10日
第26回参院選へ
何とか選挙権を持ってる人は投票場へ足を運んでください‼
政治に関心を‼
毎日新聞
第26回参院選は10日、各地で投票が始まり、総務省のまとめによると、午前11時現在の全国平均投票率(選挙区)は10・44%で、2019年7月の前回選挙(9・70%)を0・74ポイント上回っている。前回の投票率(同)は48・80%だ
投票は午後8時に締め切られ、11日未明には大勢が判明する。
安倍元首相銃撃は「民主主義への挑戦」なのか 参院選にどう臨む

安倍晋三元首相(67)が銃撃されて死亡した事件は各方面に衝撃を与えた。「民主主義の根幹が揺らいだ」「安全神話が崩れた」――。さまざまな声が上がるなか、私たちは参院選にどう臨めばいいのか。識者2人に聞いた。
生きたい社会を選択――政治学者・五野井郁夫さん

安倍氏の銃撃事件後、冷静さを欠いたさまざまな言論が拡散した。拡散力のある著名人たちが、メディアや野党による安倍氏への批判が容疑者の思想に影響し、事件が起きたのだと根拠もなく主張した。一方、野党の政治家も「長期政権が招いた事件だ」と発言して批判を浴びた。
いずれも事件の背景がまだ解明されていない発生直後の発信であり、論理があまりに飛躍しているのではないか。右派左派問わず、自身の主張を正当化したり、敵対する勢力を批判したりするために個人の死を利用することは許されない。
確かに長期政権を敷いた元首相が白昼、殺害されるという事件は私たちを不安にする。だからこそ、分かりやすいストーリー、説明がほしくなる。冷静さが失われることもある。報道では、宗教に関連した背景が動機に絡むと伝えられており、複雑怪奇な様相をみせている。事実に基づかない悪意や分断をあおる言論に注意しなくてはいけない。
同時に安倍氏の「弔い合戦」とのフレーズにも注意が必要だ。個人の死を政治利用しないためにも、追悼は追悼として、選挙は選挙として分けて考えた方がいいだろう。
何より、演説中の元首相が銃撃されて死亡するという民主主義が踏みにじられた事件の直後だからこそ、なぜ社会は不安に満ちているのか、自分はどのような社会に生きたいのか、それらを冷静に確認し、自身に合った選択をする機会にしなければならない。【聞き手・山下智恵】
今こそ冷静な判断を――作家・高村薫さん

政治家は、その理念や信条を体現している存在だ。そのため、政治家への襲撃は彼らの理念や信条に反対を表明する最も直接的な方法であると言える。過去にも長崎市長や衆院議員らが右翼団体に襲撃されたことがあったが、いずれも理念への反発が事件の背景にあった。
しかし、今回逮捕された山上徹也容疑者はどうなのか。真相はまだ分からない。ただ、報道によれば、特定の宗教団体への恨みを抱いていたものの、安倍氏の政治信条に反対しているわけではないという。政治家襲撃の動機が、理念や信条によるものではないとすれば、非常に特殊な事例と言えるのではないか。
安倍氏が銃撃されたことを受け、この事件を「民主主義への挑戦」や「民主主義の崩壊」ととらえる人もいるが、私は違うと思う。
10日に参院選の投開票を迎える。事件の影響は少なくないだろう。今後、自民党内の勢力図が大きく変わっていく可能性はある。ただ、私たちが注目すべきはそのようなことではない。今回の選挙が過ぎてしまうと今後3年間は(衆院の解散・総選挙がなければ)国政選挙がない。与党勢力圧勝のムードが強い中で、この先に何が起こるのか、今こそ冷静に一人一人が考える必要がある。
防衛費の増大を認めていいのか。アジア各国との緊張関係はどうするのか。何よりも憲法を改正すべきかどうか。今回の選挙は、それらの方向性を決めるものになるはずだ。少なくとも、与野党による論戦がしっかり行われる国会になることを期待したい。【聞き手・井川加菜美】
政治に関心を‼
毎日新聞
第26回参院選は10日、各地で投票が始まり、総務省のまとめによると、午前11時現在の全国平均投票率(選挙区)は10・44%で、2019年7月の前回選挙(9・70%)を0・74ポイント上回っている。前回の投票率(同)は48・80%だ
投票は午後8時に締め切られ、11日未明には大勢が判明する。
安倍元首相銃撃は「民主主義への挑戦」なのか 参院選にどう臨む

安倍晋三元首相(67)が銃撃されて死亡した事件は各方面に衝撃を与えた。「民主主義の根幹が揺らいだ」「安全神話が崩れた」――。さまざまな声が上がるなか、私たちは参院選にどう臨めばいいのか。識者2人に聞いた。
生きたい社会を選択――政治学者・五野井郁夫さん

安倍氏の銃撃事件後、冷静さを欠いたさまざまな言論が拡散した。拡散力のある著名人たちが、メディアや野党による安倍氏への批判が容疑者の思想に影響し、事件が起きたのだと根拠もなく主張した。一方、野党の政治家も「長期政権が招いた事件だ」と発言して批判を浴びた。
いずれも事件の背景がまだ解明されていない発生直後の発信であり、論理があまりに飛躍しているのではないか。右派左派問わず、自身の主張を正当化したり、敵対する勢力を批判したりするために個人の死を利用することは許されない。
確かに長期政権を敷いた元首相が白昼、殺害されるという事件は私たちを不安にする。だからこそ、分かりやすいストーリー、説明がほしくなる。冷静さが失われることもある。報道では、宗教に関連した背景が動機に絡むと伝えられており、複雑怪奇な様相をみせている。事実に基づかない悪意や分断をあおる言論に注意しなくてはいけない。
同時に安倍氏の「弔い合戦」とのフレーズにも注意が必要だ。個人の死を政治利用しないためにも、追悼は追悼として、選挙は選挙として分けて考えた方がいいだろう。
何より、演説中の元首相が銃撃されて死亡するという民主主義が踏みにじられた事件の直後だからこそ、なぜ社会は不安に満ちているのか、自分はどのような社会に生きたいのか、それらを冷静に確認し、自身に合った選択をする機会にしなければならない。【聞き手・山下智恵】
今こそ冷静な判断を――作家・高村薫さん

政治家は、その理念や信条を体現している存在だ。そのため、政治家への襲撃は彼らの理念や信条に反対を表明する最も直接的な方法であると言える。過去にも長崎市長や衆院議員らが右翼団体に襲撃されたことがあったが、いずれも理念への反発が事件の背景にあった。
しかし、今回逮捕された山上徹也容疑者はどうなのか。真相はまだ分からない。ただ、報道によれば、特定の宗教団体への恨みを抱いていたものの、安倍氏の政治信条に反対しているわけではないという。政治家襲撃の動機が、理念や信条によるものではないとすれば、非常に特殊な事例と言えるのではないか。
安倍氏が銃撃されたことを受け、この事件を「民主主義への挑戦」や「民主主義の崩壊」ととらえる人もいるが、私は違うと思う。
10日に参院選の投開票を迎える。事件の影響は少なくないだろう。今後、自民党内の勢力図が大きく変わっていく可能性はある。ただ、私たちが注目すべきはそのようなことではない。今回の選挙が過ぎてしまうと今後3年間は(衆院の解散・総選挙がなければ)国政選挙がない。与党勢力圧勝のムードが強い中で、この先に何が起こるのか、今こそ冷静に一人一人が考える必要がある。
防衛費の増大を認めていいのか。アジア各国との緊張関係はどうするのか。何よりも憲法を改正すべきかどうか。今回の選挙は、それらの方向性を決めるものになるはずだ。少なくとも、与野党による論戦がしっかり行われる国会になることを期待したい。【聞き手・井川加菜美】