2021年11月26日

油断についてのお話

「過ぎたる自信と傲慢(ごうまん)の故(ゆえ)に/持てる油を失い/その首を断たれた者があった/古(いにしえ)の賢人は/これを油断と呼んで/後の世の戒めとした」。古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の一節で「油断」の語源という▲これを巻頭句にした堺屋太一(さかいや・たいち)の小説「油断!」の発表は1975年だった。中東の動乱で石油輸入が断たれた日本の破局を描く同作は2年前に書かれていた。だが、現実のオイルショックと重なり混乱を恐れて発表を延期したそうだ▲オイルショックを教訓にして石油の備蓄拡充を法制化した石油備蓄法が成立したのも、「油断!」発表と同じ年だった。それ以来、民間備蓄が放出された東日本大震災などでも温存されてきた国家備蓄が史上初めて放出されるという▲原油価格高騰を受けて米バイデン政権が発表した石油備蓄の日中印韓英との協調放出である。岸田文雄(きしだ・ふみお)首相はこれに応じ国家備蓄の一部を売却すると表明した。原油価格の高騰への対策として備蓄が放出されるのは今までに例がない▲バイデン政権としては燃料費の高騰による支持率の低下に何とか歯止めをかけたいのだろう。石油備蓄法は価格対策での備蓄の使用を認めていないが、日本政府は売却するのは国家備蓄の余剰分だとして米国との協調を優先した形だ▲ただ肝心な価格への効果は期待薄のようで、原油先物価格はむしろ産油国の減産を懸念して上昇した。ここは産油国とも価格の安定にむけた協調の道を探り、過ぎたる自信が思わぬ油断を招かないよう願う。
2021/11/26・毎日新聞・余禄
油断についてのお話
油断のお話難しかったかな・・?


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Posted by マー君 at 09:21│Comments(0)つぶやき記事
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