2020年09月26日

核兵器廃絶国際デー

昨日の【春秋】に繰り返し行われてきた戦争についてレマルクの小説から歴史を学ぼうとしない人間の利己主義的な側面を批判しています。また、今日は何の日には「核兵器の全面的廃絶のための国際デー(9月26日 記念日)」とありますのでどちらも紹介します。

どれほどの犠牲を払えば過ちに気付くのか。この本を開くたび、人の愚かさを思い知らされる。1929年に発表されたドイツの小説「西部戦線異状なし」第1次大戦の悲惨さを描いてベストセラーになった

▼「祖国のため」と教師にそそのかされ、勇んで出征した若者たちが向かった最前線は、死と恐怖が支配する地獄だった。きょうが没後50年の作者レマルクは自らの従軍体験を基に、戦争がいかにして人の命を奪い、心身を破壊するかを克明に記した

▼第1次大戦は膨大な死傷者を出した。理由の一つは戦車や飛行機、毒ガスなどの新兵器が導入されたことだ

▼<毒ガスに犯された兵士が、朝から晩まで絞め殺されるような苦しみをしながら、焼けただれた肺が、少しずつ崩れてゆく>。その描写は原爆による広島や長崎の惨状にも重なる。第1次大戦の終結から20年余りで、世界は再び大戦に突入し、核という新兵器が使われた

あす(9/26)は国連の「核兵器廃絶国際デー」。だが、大国は核の保有が戦争の抑止につながると主張し、削減は進まない。それどころか「実際に使える」小型核弾頭まで配備された

▼小説の題名は、兵士が死んでも、軍司令部は冷然と「異状なし」と報告したことから。今、米中やロシアなどの大国は冷然と自国の利益を優先し、世界各地で緊張を高めている。平和の基盤となる国際協調に「異状あり」。なぜ歴史に学ばないのか。
西日本新聞・春秋・2020・9・25

レマルク

●レマルク(1898~1970)
ドイツの小説家。第1次世界大戦に従軍,復員後さまざまな職を転々としながら,1929年に小説『西部戦線異状なし』 Im Westen nichts Neuesを発表。戦争の残酷さを,俗語を駆使してリアルに表現したこの小説は,18ヵ月のうちに 25ヵ国語に翻訳され,350万部を売尽すという大ベストセラーとなった。続いて 31年,続編『帰還の道』 Der Weg zurückを刊行。 32年スイスに亡命,翌年ナチスによって市民権を剥奪され,著書は禁書となった。 39年アメリカに移住。戦争小説『3人の戦友』 Drei Kameraden (1938) ののち,亡命者の運命を扱った『汝の隣人を愛せ』 Liebe deinen Nächsten (41) ,『凱旋門』 Arc de Triomphe (46) を発表,後者は再び 200万部のベストセラーとなった。 47年にアメリカ市民権を取得。その後の作品に『生命の火花』 Der Funke Leben (52) ,『愛するときと死するとき』 Zeit zu leben und Zeit zu sterben (54) ,『黒いオベリスク』 Der schwarze Obelisk (56) ,『リスボンの夜』 Die Nacht von Lissabon (63) 。遺作『パラダイスの影』 Schatten im Paradies (71) 。



核兵器の全面的廃絶のための国際デー(9月26日 記念日)
2013年(平成25年)12月の国連総会で制定。国際デーの一つ。英語表記は「International Day for the Total Elimination of Nuclear Weapons」。
国連旗
核兵器が人類に及ぼす脅威と、核兵器の全面的廃絶の必要性に関する社会の認識を高め、教育を充実させることが目的。また、この国際デーを記念することで、これらをより普及・促進させることが目的。

歴史的に見ると、1945年(昭和20年)8月に日本の広島と長崎に2つの原子爆弾が投下され、都市を破壊し、合計21万人以上が死亡したと推定されている。そして、翌1946年(昭和21年)の国連総会において核軍縮を国連の主要な目標とすることが決議された。以降、国連は核兵器の廃絶のための取り組みを行っている。

2009年(平成21年)12月の国連総会では8月29日を「核実験に反対する国際デー」(International Day Against Nuclear Tests)に制定しており、人々の意識を高め、核兵器を削減・撤廃へのより一層の関心・関与を求めるためにこの国際デーが制定された。

毎年、国連事務総長のメッセージが発表され、国連本部ビルがあるアメリカ・ニューヨークや事務局があるスイス・ジュネーヴなどでこの日を記念したイベントが実施される。また、国連加盟国に対して、核兵器の廃絶についての国民の認識と教育を強化することなどを奨励している。
今日は何の日より 


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Posted by マー君 at 10:08│Comments(0)記念日
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