ペグマタイト

ペグマタイト(英: pegmatite)は、大きな結晶からなる火成岩の一種。花崗岩質のものが多いため巨晶花崗岩(きょしょうかこうがん)あるいは鬼御影(おにみかげ)と呼ばれることもあるが、閃緑岩質や斑れい岩質のものもある。岩脈などの小岩体として産出する。
マグマが固結する際にはマグマ内の晶出しやすい成分から析出が進み、マグマ自体の成分の分離が進んでいく(結晶分化作用)。このとき温度低下の鈍化や融点の上昇などの条件を満たすと、析出成分は大きな結晶に成長することがあり、またその結晶成分の純度が高くなる。こうした結晶群を多く含む鉱床をペグマタイト鉱床(英: pegmatite deposit)という。目的の成分を高純度で採取できるため、多くが鉱床として利用される。
温度や圧力の低下によって、鉱床内に液体・気体の空洞が生じることがある。成分が分化したこの空洞内にも新たな結晶が生じ、純度が特に高いものは宝石として利用されたり鉱物標本として採取されたりする。空洞を作る鉱物が周囲の岩石の成分と同じものを晶洞(英: druse)、異なるものを異質晶洞(英: geode)と呼ぶことがある。水晶やアメジストなどの標本に見られるのはこのようなタイプで、ペグマタイト鉱床では特にこうした結晶を得られやすいものが多い。Wikipediaより
ペグマタイト(pegmatite)
ペグマタイト(pegmatite)は鉱物結晶が特に大粒(数cm~数十cm以上)になった火成岩の総称である。 大半のものは花崗岩質であり、単にペグマタイトといったら花崗岩質のものを指すことが普通だが、閃緑岩質、斑れい岩質など様々な成分のペグマタイトが存在する。 片麻岩などの珪長質の変成岩中には"変成ペグマタイト"が存在することがあり、このようなペグマタイトは火成岩ではなく変成岩に分類されることになる。
花崗岩質ペグマタイトは特に巨晶花崗岩(きょしょうかこうがん, megacrystic granite)と呼ばれることもある。 日本の石材業界の用語では、花崗岩が御影石と呼ばれることから、鬼御影(おにみかげ)と呼ばれる。 ペグマタイトは通常のサイズの火成岩や変成岩の中に、脈状、レンズ状、塊状などの形態で産することが多い。 ペグマタイトは鉱業資源的に重要である。リチウム、ベリリウム、その他希元素の鉱床の母体になるほか、晶洞には水晶、ざくろ石(ガーネット)、ベリル(アクアマリン)、トパーズ、リチア電気石(トルマリン)などの宝石鉱物がしばしば産する。

花崗岩質ペグマタイト(ジンバブエ シュルグイ, Shurugwi, Zimbabwe)
岩石鉱物詳解図鑑より

ペグマタイト鉱物 -ミャンマー、モゴック産
今さらなんだけど、「ペグマタイト」(Pegmatite:鬼御影)について。
ペグマタイトとは粒の粗い大きな結晶を示す火成岩のことをいう。マグマが地下で冷え固まってゆくとき、水分や炭酸ガスを多く含んだ部分がなかなか固まらず、地殻の裂け目にそって移動している間にゆっくりと晶出して数センチ~数メートルに及ぶ巨大な結晶となった。ペグマタイトの内部には、放出されなかった揮発ガスや水が「溜り」を作っていることがあり、そうした部分(後に晶洞:ガマ:ポケットとなるが、この時点では必ずしも空洞でない)の周りにはマグマが固化する過程で排除されたさまざまな元素(異物)が集まって、ここを最後の砦として、トパーズ、蛍石、その他各種の珍しい希元素鉱物となって姿を現す。溜りに向かって比較的自由に成長したこれらの鉱物は、自形面をもった美しい結晶となる。ペグマタイトが結晶鉱物の宝庫と呼ばれる由縁だ。
ペグマタイトをつくる岩石の代表は花崗岩で、しばしば巨象花崗岩または文象花崗岩と訳される。(古い)和名の「鬼御影」は、花崗岩の別名、御影石(兵庫県の六甲山に産する)に拠る。
採集家の立場からすると、美しい結晶を見つけたいなら、まずは花崗岩の露頭(むきだしになった場所)を探すことになる。次に結晶(石英・長石・雲母)が粗くなった部分を探す(普通は脈になっている)。さらに脈がレンズ状に膨らんでいる部分を見つける。おそらくそこには空洞が隠されているだろう。バールなどで脈を叩き割り、空洞が開けばおもむろに鉱物採集にかかる…。
写真の標本は典型的なペグマタイト鉱物の集塊。もこもこした長石、山形になった水晶、親指のようなトパーズ、暗色の雲母が見える。水晶とトパーズでは、トパーズの方が屈折率が高く、より燦めいてみえる。はずだが、分かるだろうか?
補記:御影石の別名が花崗岩というべきかもしれない。幕末から明治初期の辞書・地質学書は granite の訳に花崗岩をあてて、ミカゲイシと読ませる例が多い。花崗は「花の岡(崗は岡の俗字)」の意だが、花にして剛の意を含めて、石材としての美しさと強さを表している。日本で作られた語らしいが、中国で美しい模様のある石を指す花石という語がもとになったともいう。 Granite は粒状を意味する granitoからきて、その元はラテン語の granum (穀粒)。因みに雲母を指す mica も穀粒の意だがバラバラの小さな粒/小片の含み。
なお、ミカゲ石の名の由来を六甲の御影(地名)に求めるのはよいとして、その元にはおそらく古代の巨岩信仰・山岳信仰があったと思われる。山岳の花崗岩の巨石を神仏の宿りとみなして御影石・御像石と呼んだ例が残っている。cf. No.933 (金峰山の御影石)
追記:モゴック産のトパーズは1990年代から西洋市場に出回り始め、その量は2000年代に入ってさらに増したと言われる。ほとんどの標本はモゴックの町の西16kmにあるサカンギ鉱山の風化したペグマタイトに産するものとされる。崩壊した砂礫層中からも分離結晶が採れるが、高品質の結晶はやはりペグマタイト中の巨大な晶洞から出る。
沖積世(1500-2000万年前)に貫入したカバイン花崗岩体に伴うペグマタイトの構成鉱物はシンプルで、長石、水晶、灰色の白雲母などからなる。無色の蛍石がついた標本もある。採集された標本はたいてい中国からきた業者が買い付けてゆき、中国産として市場に出ることがしばしばという。 cf. No.45 トパーズ(中国産) (2020.5.15)
https://www.ne.jp/asahi/lapis/fluorite/gallery3/215pegm.htmlより

ペグマタイト(英: pegmatite)は、大きな結晶からなる火成岩の一種。花崗岩質のものが多いため巨晶花崗岩(きょしょうかこうがん)あるいは鬼御影(おにみかげ)と呼ばれることもあるが、閃緑岩質や斑れい岩質のものもある。岩脈などの小岩体として産出する。
マグマが固結する際にはマグマ内の晶出しやすい成分から析出が進み、マグマ自体の成分の分離が進んでいく(結晶分化作用)。このとき温度低下の鈍化や融点の上昇などの条件を満たすと、析出成分は大きな結晶に成長することがあり、またその結晶成分の純度が高くなる。こうした結晶群を多く含む鉱床をペグマタイト鉱床(英: pegmatite deposit)という。目的の成分を高純度で採取できるため、多くが鉱床として利用される。
温度や圧力の低下によって、鉱床内に液体・気体の空洞が生じることがある。成分が分化したこの空洞内にも新たな結晶が生じ、純度が特に高いものは宝石として利用されたり鉱物標本として採取されたりする。空洞を作る鉱物が周囲の岩石の成分と同じものを晶洞(英: druse)、異なるものを異質晶洞(英: geode)と呼ぶことがある。水晶やアメジストなどの標本に見られるのはこのようなタイプで、ペグマタイト鉱床では特にこうした結晶を得られやすいものが多い。Wikipediaより
ペグマタイト(pegmatite)
ペグマタイト(pegmatite)は鉱物結晶が特に大粒(数cm~数十cm以上)になった火成岩の総称である。 大半のものは花崗岩質であり、単にペグマタイトといったら花崗岩質のものを指すことが普通だが、閃緑岩質、斑れい岩質など様々な成分のペグマタイトが存在する。 片麻岩などの珪長質の変成岩中には"変成ペグマタイト"が存在することがあり、このようなペグマタイトは火成岩ではなく変成岩に分類されることになる。
花崗岩質ペグマタイトは特に巨晶花崗岩(きょしょうかこうがん, megacrystic granite)と呼ばれることもある。 日本の石材業界の用語では、花崗岩が御影石と呼ばれることから、鬼御影(おにみかげ)と呼ばれる。 ペグマタイトは通常のサイズの火成岩や変成岩の中に、脈状、レンズ状、塊状などの形態で産することが多い。 ペグマタイトは鉱業資源的に重要である。リチウム、ベリリウム、その他希元素の鉱床の母体になるほか、晶洞には水晶、ざくろ石(ガーネット)、ベリル(アクアマリン)、トパーズ、リチア電気石(トルマリン)などの宝石鉱物がしばしば産する。

花崗岩質ペグマタイト(ジンバブエ シュルグイ, Shurugwi, Zimbabwe)
岩石鉱物詳解図鑑より

ペグマタイト鉱物 -ミャンマー、モゴック産
今さらなんだけど、「ペグマタイト」(Pegmatite:鬼御影)について。
ペグマタイトとは粒の粗い大きな結晶を示す火成岩のことをいう。マグマが地下で冷え固まってゆくとき、水分や炭酸ガスを多く含んだ部分がなかなか固まらず、地殻の裂け目にそって移動している間にゆっくりと晶出して数センチ~数メートルに及ぶ巨大な結晶となった。ペグマタイトの内部には、放出されなかった揮発ガスや水が「溜り」を作っていることがあり、そうした部分(後に晶洞:ガマ:ポケットとなるが、この時点では必ずしも空洞でない)の周りにはマグマが固化する過程で排除されたさまざまな元素(異物)が集まって、ここを最後の砦として、トパーズ、蛍石、その他各種の珍しい希元素鉱物となって姿を現す。溜りに向かって比較的自由に成長したこれらの鉱物は、自形面をもった美しい結晶となる。ペグマタイトが結晶鉱物の宝庫と呼ばれる由縁だ。
ペグマタイトをつくる岩石の代表は花崗岩で、しばしば巨象花崗岩または文象花崗岩と訳される。(古い)和名の「鬼御影」は、花崗岩の別名、御影石(兵庫県の六甲山に産する)に拠る。
採集家の立場からすると、美しい結晶を見つけたいなら、まずは花崗岩の露頭(むきだしになった場所)を探すことになる。次に結晶(石英・長石・雲母)が粗くなった部分を探す(普通は脈になっている)。さらに脈がレンズ状に膨らんでいる部分を見つける。おそらくそこには空洞が隠されているだろう。バールなどで脈を叩き割り、空洞が開けばおもむろに鉱物採集にかかる…。
写真の標本は典型的なペグマタイト鉱物の集塊。もこもこした長石、山形になった水晶、親指のようなトパーズ、暗色の雲母が見える。水晶とトパーズでは、トパーズの方が屈折率が高く、より燦めいてみえる。はずだが、分かるだろうか?
補記:御影石の別名が花崗岩というべきかもしれない。幕末から明治初期の辞書・地質学書は granite の訳に花崗岩をあてて、ミカゲイシと読ませる例が多い。花崗は「花の岡(崗は岡の俗字)」の意だが、花にして剛の意を含めて、石材としての美しさと強さを表している。日本で作られた語らしいが、中国で美しい模様のある石を指す花石という語がもとになったともいう。 Granite は粒状を意味する granitoからきて、その元はラテン語の granum (穀粒)。因みに雲母を指す mica も穀粒の意だがバラバラの小さな粒/小片の含み。
なお、ミカゲ石の名の由来を六甲の御影(地名)に求めるのはよいとして、その元にはおそらく古代の巨岩信仰・山岳信仰があったと思われる。山岳の花崗岩の巨石を神仏の宿りとみなして御影石・御像石と呼んだ例が残っている。cf. No.933 (金峰山の御影石)
追記:モゴック産のトパーズは1990年代から西洋市場に出回り始め、その量は2000年代に入ってさらに増したと言われる。ほとんどの標本はモゴックの町の西16kmにあるサカンギ鉱山の風化したペグマタイトに産するものとされる。崩壊した砂礫層中からも分離結晶が採れるが、高品質の結晶はやはりペグマタイト中の巨大な晶洞から出る。
沖積世(1500-2000万年前)に貫入したカバイン花崗岩体に伴うペグマタイトの構成鉱物はシンプルで、長石、水晶、灰色の白雲母などからなる。無色の蛍石がついた標本もある。採集された標本はたいてい中国からきた業者が買い付けてゆき、中国産として市場に出ることがしばしばという。 cf. No.45 トパーズ(中国産) (2020.5.15)
https://www.ne.jp/asahi/lapis/fluorite/gallery3/215pegm.htmlより