語り継ぎたい雛(八代の雛人形)
各地でお雛祭りが開催される時期に成りました。親から子へ、子から孫へ受け継がれる歴史です。
地元八代のお雛祭りも、もう11回目になります。八代コース 日奈久コースのスタンプラリーも同時開催されています。松浜軒では八代には語り継ぎたい雛が有る~日本一幸せな夫婦の物語~松井家に伝えられる雛人形の中でとくに、
夫婦愛を伝える雛として
松井家10代章之(てるゆき)(1813~1887)の夫人(琴姫)や娘(加屋姫)孫娘(こう姫)のものが残っています。天保10年3月(1839)に購入された雛は前年に嫁いできた琴姫の雛で、同じものが5組残っているそうです。
琴姫は松井家の主君であり、熊本藩主である細川家の遠い親戚にあたる
茂木細川家(下野国谷田部藩主)の
姫様で
藩主がすすめた縁談でした。見ず知らずの土地にやってきて、江戸育ちの姫様はどんなに心細かったことでしょう。そんな新妻の為に夫の章之公が5組もの雛をわざわざ京都麩屋町の人形専門店から取り寄せたものです。章之のやさしい人柄が偲ばれます。お二人の夫婦仲は良かったようで、6人のお子様をもうけられました。
松浜軒には、ほかに琴姫の長女加屋姫の雛(天保11年・1840年製)、孫娘こう姫の雛(元治2年・1865年製)など細々したかわいらしい雛道具がかざられています。
今日2/19八代市図書館に於いて「松浜軒のお雛様」と題して八代市文化まちづくり課の山崎 摂さんの講義がありました市役所職員の方ですが松井家の古文書をひもといてみんなに解りやすく八代(松浜軒)の雛人形の講演をされました。